HOME > 健康の雑学 >  【2013年5月号】 ストレスの雑学

ストレスの雑学

胃腸や心身の健康に影響を与えるストレス。でも、ストレスって言葉は昔からあったの?舌でストレス度がわかる?ストレス解消アプリのスゴイ中身とは?ストレスに関するおもしろ雑学をご紹介!


意外と浅い?!ストレスの歴史


「ストレス学説」が登場したのはわずか80年前
「元気ないね。なんかストレス溜まってるんじゃない?」「いやあ、最近ストレス続きでどうも食欲なくって……」
まるでお天気の話でもするように、日常的に使われる「ストレス」という言葉。実はこのストレスとは、もともと力学上の言葉で、例えばゴム製の球体をぎゅうっと圧迫したり、スプリングをビヨーンと引き伸ばしたりした時、それに応じて生じた力のことを意味していました。

「ストレス性胃炎」とか「ストレス性大腸炎」というように、医学の世界でストレスという診断名が使われるきっかけとなったのは、1936年にカナダ人の生理学者ハンス・セリエ(1907〜1982年)が提唱した「ストレス学説」でした。心理的あるいは物理的な刺激によって、心身に生じた歪みをストレスと捉えたセリエのストレス理論は、病気の原因は病原体にあると信じられていた当時の医学界に大きな変革をもたらしました。




日本で「ストレス」が一般化したのはバブル時代

「ストレス」という言葉が日本の社会で使われるようになったのは、戦後の急激な社会変化の渦中にあった1950年代末。「グラマー」「有楽町で逢いましょう」といった言葉と共に、1957年の流行語にもなっています。 ただ、ストレスという言葉が今のように社会的に定着したのは、バブル期に突入した1980年代のことでした。1985年にはストレス問題を研究する学術団体「日本ストレス学会」が発足し、1989年には人気アイドルだった森高千里が「ザ・ストレス」という曲をヒットさせるなど、アカデミズムの世界からお茶の間にまでストレスという言葉が広く浸透していきました。

ストレス社会といわれる現代では、「ストレスという言葉があるから、ストレスを感じるのだ」という言説もありますが、「不定愁訴の原因は、ストレスだった」と言明されることで、一気に症状がよくなる人もいます。いずれにしても、ストレスとは上手に距離をとっておつきあいしていきたいものですね。



舌はストレスのバロメータ


舌は口ほどにモノをいう?

東洋医学では古くから「舌は全身の鏡」ともいわれており、舌の状態を見ることで、その人の身体のどの部分に疾患があるかということや、病気の進行具合を判断する目安とし、治療に役立ててきました。また、「舌は心(しん)に開窮する」ともいい、舌には心理的なストレスが舌に出やすいといわれています。

しかし、なぜ舌を見ただけで、心身の状況までわかるのでしょうか?
まず、舌というのは口に入れた飲食物が最初に出会う場所であり、その人が食べたものの影響を一番受けやすい場所です。つまり、舌はその人が飲んだり食べたりしたものが胃腸に与える影響が、如実にあらわれる場所なのです。また、舌は五臓六腑につながっており、もし心身に異常があると、それに対応した舌の部位に変化が現れやすいのです。

簡単な舌診断のポイント

舌の状態まで毎日チェックするという人はあまりいないかもしれませんが、舌の状態は毎日微妙に違います。歯磨き後に鏡の前で「ベーッ」と舌を出して自分の舌をチェックしてみましょう。ただし、コーヒーや赤ワインなどを飲んだ後は舌が変色しているので、タンブラシで掃除してから見てくださいね。
健康な舌の目安は、きれいなピンク色で適度に湿っており、舌苔はうっすら白くついている程度です。厚みも適度で、痛みやしびれを感じることもなく、自由に動かせます。

東洋医学では、舌の両側は「肝と胆」、舌先は「心と肺」、舌の中央は「脾(胃腸全般)」、舌の奥は「腎」に対応していると考えます。もしストレスを感じている場合は、舌の両側が赤くなっています。肝はストレスと密接な関係があるので、肝に対応した舌の両側が熱を持って充血してくるのです。もし舌の両側がいつもより赤くなっていたら、なるべくストレスになることは避けるようにするのが賢明です。




ついついハマっちゃうストレス解消アプリの実態とは?


バカバカしさこそがストレス発散の奥義

かつて遊園地やゲームセンタ―でよく見かけたモグラたたき。ルールは単純ながら、思いっきりたたいたりやっつけたりして、日頃のストレスをスカッと発散できる遊びは、いつの時代も需要が衰えることはありません。
アプリが百花繚乱の現代では、“ハイエンド版モグラたたき”ともいうべき、ストレス解消ゲームアプリが実に多彩に出回っています。例えばスマホのとあるもぐらたたきゲームは、スマホそのものを振ると巨大ハンマーが振り下ろされ、全てのモグラをドーンと全滅させることもできたりします。あくまでもストレス解消が目的なので、どのアプリも覚えるのにストレスになるようなルールは一切なく、至って単純明快。実はそのバカバカしいほどのシンプルさこそが、ストレス解消の奥義なのです。

アプリでちゃぶ台を投げる? プチプチを無限につぶす?

ストレス解消アプリの王道は、心理療法にもつながる“破壊セラピー”です。破壊といっても、ビールの缶をくしゃっとつぶす、気泡緩衝材のプチプチをひたすらつぶし続ける、障子にぽすぽす穴を開け続ける……といったかわいらしいものから、飛んでくるフルーツをザックザック切りまくる、お皿をガチャンガチャン割りまくる、ちゃぶ台をぶんぶん投げまくるといったものまで、実にバラエティ豊か。
また、おやじギャグをいうおやじをバシバシたたいてこらしめたり、電車の痴漢を連打したり、スマホを振ると「なんでやねん」というツッコミが聞こえるといった、日頃のうっぷん晴らし系アプリもユニーク。もし家族や知人がおやじギャグアプリに夢中になっていたら、発言にはくれぐれもご注意を!