HOME > 健康の雑学 > 【2009年9月号】お肌の雑学

人種による肌タイプの違いは?日本古来のスキンケア用品とは?お肌とスキンケアに関する雑学をご紹介します。
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さて、今月の特集では「夏の紫外線」がお肌のさまざまなトラブルの原因になることを説明しましたが、紫外線は「100%」悪者ではありません。骨を形成し、強くするといわれているビタミンDは、皮膚が紫外線を浴びることで作られます。最近はあまり耳にしなくなりましたが、日光を浴びない幼児が「クル病」になるといったこともありました。昨今では、1日に15分程度、日光に浴びさえすれば必要なビタミンDが作られるというデータが出ていますが、そんなデータがない頃、ちょうど高度成長期の頃には「日焼け」「小麦色の肌」がちょっとしたブームになり、数多くのサンオイルが世に出回りました。紫外線の影響がだんだんとわかりはじめ、「美白の肌」こそが美しいという価値観が顕著になったのは80年代に入ってからといえます。 さて、少し大きな視点から、肌と紫外線の関係について述べてみましょう。もともと人類が誕生したといわれているのが東アフリカです。当初は森などで暮らしていた人々が、日光をさえぎるものが少ない平原で生活するようになり、長い時をかけて人類の肌はメラニン色素の影響で黒くなったといわれています。それは同時に、紫外線をこれ以上受け付けないためのシールドにもなっていました。 そして人びとはヨーロッパに広がります。ここでは紫外線の量が少ないため、摂取するために肌が白くなったといわれています。欧米人の多くは表皮が厚く、真皮が薄い肌質を備えています。紫外線を防ぐ機能が弱いため、日光浴などをすると黒くなるのではなく赤くなり、若者であってもシミやシワなどが生じやすいといえます。その一方で私達アジア人は真皮が厚いため、欧米人に比べて肌のトラブルが生じにくい、ともいわれています。 |

今では実にたくさんのスキンケア用品が世に出回っていますが、昔の日本はどうだったのでしょうか?さまざまな天然素材がお肌に試される中で、よく知られている3つをご紹介してみましょう。