HOME > 健康の雑学 > 【2008年11月号】北欧の雑学
長寿大国スウェーデンや、サウナの国フィンランド。北欧の国々は厳しい自然環境の中、独自の健康対策を行なってきました。さっそくご紹介してみましょう。
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「寒さ」と「白夜」ゆえ、インドアの文化や住環境が発展している北欧諸国。その「インドア」の一環が、サウナです。 サウナ発祥国はフィンランド。フィンランドの人口は510万人、それに対してサウナは170万個あるといわれています。まさに「サウナ大国」です。「サウナ」という言葉もフィンランド語なんですよ。 フィンランドのサウナは、熱く焼けた石に水を掛け、水蒸気で室温を高く保ちます。ただし現在、都市部では電気で温めるタイプが主流となっているようです。集合住宅にも共同のサウナがあるところがほとんど。公共施設型のサウナも街中にあります。体を清めて疲れを取ることがサウナの主な目的ではありますが、「浮世の社交場」としての側面もあるわけです。また、観光地にもサウナがたくさんあります。中には日本の温泉のように掘っ立て小屋タイプのものもあり、サウナで火照ったら外へ出て雪にダイビング!という楽しみも。日本のサウナでいうところの「水風呂」の効果ですね。 郊外のサウナの特長はもうひとつ。サウナに入りながら「ヴィヒタ(白樺の葉っぱを束ねたもの)」でカラダを叩く、というフィンランドサウナの伝統を楽しめるところが多くあります。叩く効果は「カラダのマッサージ」「発汗作用促進」「殺菌・消毒作用」などといわれています。 おもしろいのは、「サウナには妖精が棲んでいる」という言い伝えがあること。それゆえ「騒ぐこと」と「政治の話をすること」はマナーとして禁じられているんです。サウナは「リラックスすること」が目的ですから、その意味でも理に叶っていますよね。 |
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