山形の郷土料理として有名な芋煮汁は、薬膳的にもこの季節に身体が喜ぶ食材がたっぷり。健胃に役立つといわれる里芋に、喉の痛みなどに良いといわれるごぼう、滋養強壮に役立つ豚肉、気血の巡りに良いとされるネギなど、風邪の季節におすすめです。
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1.里芋は皮をむき食べやすい大きさに切ったら、塩でもみ、水でぬめりを洗い流す。 | |
2.ごぼうはよく洗い、皮付きのまま、ささがきにして軽く水にさらす。 | |
3.舞茸は手で食べやすい大きさに裂き、こんにゃくは一口大にちぎっておく。 | |
4.2cm幅に切った豚肉に、酒少々(分量外)をかけ、鍋で軽く炒めて皿に取り出す。 | |
5.4)の鍋にかつおだしと里芋、ごぼうを入れ、アクをときどき取りながら中火で15分間程度煮る。 | |
6.5)に舞茸、こんにゃく、醤油、みりん、酒を入れ、さらに5分間煮る。 | |
7.6)に炒めた豚肉と斜め切りにしたネギを加え、さっと一煮立ちしたら、塩少々で味をととのえる。 | |
8.7)を器によそい、ゆずの皮の千切りを飾る。 |
調理師・国際薬膳師・フードコーディネーター。薬膳の考え方をベースにしたシンプルで体とココロにおいしいレシピ作りをモットーに、雑誌や書籍を中心に活動。2015年から生まれ育った鳥取に帰り、現在は酒蔵で働きながら薬膳×発酵、食×酒の力でもっと人をワクワクさせる面白いことができないかと新境地を開拓中。鳥海明子名義の著書に、『ひとりごはんの薬膳レシピ』(誠文堂新光社)、『心とからだを元気にする養生の知恵、女性力を高める薬膳ごはん』鳥海明子著・邱紅梅(中医学監修)(マイナビ)、『ほろよい薬膳 体をほぐして温めるおつまみレシピ』(誠文堂新光社)など。 |