冬は、五臓の腎が消耗しやすい季節です。腎は、発育や老化を司るほか、ホルモンの働きや免疫とも深く関係しており、寒さを嫌うという特徴があります。腎の働きを高める海老と長芋の組み合わせで、腎のケアをすることは、老化防止対策にもつながります。また、長ねぎやにんにくなどの薬味に、疲労回復に役立つ黒酢を効かせることによって、寒さで停滞しがちな気や血の巡りの改善も期待できます。長寿の象徴としておせちに華やかな彩りを添えてくれる海老を使った変わりおせちとして、ぜひお正月の食卓にどうぞ。
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1.海老は殻をむき、背中に包丁を入れ背わたを取る。 | |
2.1)の水気をキッチンペーパーで拭き取ったら、酒と塩少々で下味をつけ、両面に片栗粉をまぶし、余分な粉をはたく。 | |
3.長芋は皮をむいて、5センチ長さの短冊切りにする。 | |
4.フライパンに、ゴマ油とにんにく、長ねぎを加えて加熱し、香りが出たら、2)を炒める。 | |
5.海老の色が赤くなったら、長芋を加えて軽く焼き色がつくまで炒め、合わせ調味料を加える。 | |
6.合わせ調味料を全体にまんべんなく絡めたら、粗挽き黒こしょうをふる。 | |
7.器にもって、小ねぎを飾り、粉山椒をふりかければでき上がり。 |
国際薬膳師・調理師。日々の暮らしのなかで実践できる養生の場として「鳥の巣」を主宰。身近な食材を使ったカジュアルな薬膳を雑誌やウェブなどで提案している。著書『ひとりごはんの薬膳レシピ』(誠文堂新光社)に続き、2013年3月末にマイナビより『心とからだを元気にする養生の知恵 女性力を高める薬膳ごはん』鳥海明子著・邱紅梅(中医学監修)を上梓。 |