HOME > 健康レシピ > 【2010年2月号】ソパ・デ・アホ(スペイン風ニンニクスープ)
昔から「パワーのつく食材」として知られているニンニク。消化を助ける、疲労回復に役立つ、殺菌作用がある…と多くの効能で注目されています。なかでもこの季節に注目したいのが、血行を良くしてからだを温める作用。熱々のスープにすることで、そのぽかぽか効果も倍増します。一年で一番寒い時期を、ニンニクのスープで乗り切れば、風邪もふっとんでしまいそうです。
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1.ニンニクは薄切りに、バケットはひと口大に、ベーコンは1㎝幅に切る。 | |
2.鍋に1のニンニクとオリーブオイルを入れて弱火にかける。 | |
3.うっすら色づいたら火を強め、ベーコンとパンを加えて炒め合せる。 | |
4.パプリカと水、固形スープを加え沸騰したら塩・こしょうで味を調える。 | |
5.玉子を溶いて加え、大きくかき混ぜて火を止める。 |
古代エジプトやギリシャで、すでに薬効が認められていたといわれている香辛野菜。漢方では、からだを温める食材「陽」に分類されています。ニンニクといえば、イタリア料理やスペイン料理、中国や韓国の料理にも欠かせないものというイメージですが、世界各国で食べられています。食欲を増進させる刺激的な香りは、「アリシン」という成分。胃腸の働きを良くし、風邪の予防や、アンチエイジングにも効果があるといわれています。また、体内の栄養素を燃焼させてエネルギーに変える働きを持つ「スコルジニン」という成分は、疲労回復はもちろん、血行を良くしてからだを温めてくれます。日本での収穫は春から夏。新ニンニクとして出回りますが、乾燥させて一年中手に入るのも魅力。寒い冬にこそ食べたい食材です。
スペイン語で「ソパ」はスープ、「アホ」はニンニク。スペインのカスティーリャ地方のポピュラーなスープです。貧しい羊飼いたちが、堅くなったパンを入れてボリュームを出したと伝えられています。今回はバゲットを使いましたが、もちろん堅くなった食パンなどでもOK。パン粉でも代用できます。ニンニクが好きな人は、薄切りにせず包丁で軽くつぶす程度にして入れるとニンニクの存在感がアップします。ニンニクの効能をバックアップするビタミンB1を豊富に含む豚肉(ベーコン)や玉子で、栄養面もバッチリです。