HOME > 健康レシピ > 【2008年8月号】しょうがシロップのかき氷
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1.しょうがは皮ごと薄くスライスする。 | ![]() |
2.水に1のしょうがを加え火にかける。沸騰したら中火にして5〜6分煮出す。 | |
3.弱火にしてざらめを加えて混ぜ、軽く煮詰めて漉す。![]() |
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4.クコの実はぬるま湯に30分〜40分つけて戻す。 | ![]() |
5.氷をかき氷器で削り、しょうがシロップをまわしかける。 | |
6.ゆであずき、クコの実をのせる。 |
水を味わうスイーツ。といっては過言かもしれませんが、カキ氷の材料はほとんどが水。ご存知の通り、液体の水が0℃以下になると固体の氷になります。冷たく固まった状態の氷は、見ているだけでも涼しげなもの。口に入れるとひんやり冷たく、そして舌の上で溶けて水になります。これが涼しさを誘う食感。夏の暑さを和らげるために、氷は昔から欠かせないもののひとつなのです。
漢方の世界では「しょうがは百邪をふせぐ」と古くから伝えられている食材で、カラダを温める作用があります。風邪の引き始めにしょうが湯を飲むとよいといわれているのも、そのため。暑い夏に体を温めることを疑問に思う人もいるかもしれませんが、現代の夏はどこに行ってもエアコンが効いているため、実はからだが冷え切っている人が多いのです。冷え症や肩こりが夏になるとひどくなる人も多いでしょう。だけど、真夏に熱いものを食べるのはちょっと…というときに心強いのが、このしょうが。独特の香りは食欲を増進させる作用もあるので、夏バテで食欲のないときにもおすすめします。また、殺菌作用のある成分も含んでいるので、食中毒を予防する上でも重要視したい食材です。
しょうがシロップのほかに、利尿作用のある「あずき」や眼にいいといわれる「クコの実」といった、薬膳に欠かせない食材をトッピングしました。夏の少し弱った身体にぴったりの冷たいデザートです。今回ご紹介するしょうがシロップは、煮出して砂糖を加えて作る簡単なものです。カキ氷にかけるほか、炭酸水で割ってジンジャーエールにしたり、ヨーグルトや飲み物に加えたりと、いろいろな使い方ができます。今回は作りやすい分量を紹介しましたので、残った分は冷蔵庫に入れて保存しておいてください。また、煮出したあとのしょうがのスライスも、煮魚を作るときに加えるととても風味がよくなります。ただし、その場合は甘みが強いので、普通よりも砂糖を控えめにしてお使いください。