「夏は暑さでヘロヘロ」「夏バテ対策をしたいけど食欲が出ない……」
今月はそんな“ぐったりさん”のために、行列ができる人気店「もうやんカレー」が特別監修した脱夏バテ「生搾りレモンカレー」をご提案! 簡単にトライできて、見た目も香りも食欲をそそる絶品スタミナカレーで、ヘビーな夏を乗り切りましょう!
夏バテで食欲も体力もダダ下がり……そんな“ぐったりさん”のSOSに応えて、業界屈指のヘルシーカレーで知られる「もうやんカレー」の創業者・辻智太郎さんが緊急参加! アスリートや健康オタクにもファンが多い、もうやん式の脱夏バテ「生搾りレモンカレー」の極意とは?
マッスルトレーナー時代に「身体にいい食事」を徹底追求した結果、スパイス&野菜豊富なヘルシー創作カレーを考案。カレーの老舗『ボンディ』や仏料理店『モンタニエ』で修行後、19年前に「もうやんカレー」を開業。1日1食主義で料理上手な健康人のタモリさんも『笑っていいとも』放映中は常連さんだったそう。
http://www.moyan.jp/
私が理想としているカレーは、「記憶に残る価値あるカレー」です。身体に悪いものが入ったカレーは、たとえ脳を「ウマい」とだませても、身体はだまされません。全身の細胞に「ウマい!」という鮮烈な記憶が刻み付けられるようなカレーとは、「身体によいものだけが選び抜かれたカレー」です。
「カレーを食べると胃もたれする…」という人がいますが、カレールーによく使われている豚脂(ラード)や牛脂が原因になっている場合があります。豚脂や牛脂は体内で固まりやすい「飽和脂肪酸」なので消化しにくく、中性脂肪やコレステロールを増加させるといわれています。おすすめなのは、胃腸に優しい「不飽和脂肪酸」のオリーブオイルやココナッツオイルです。市販の固形ルーは油脂が多いので、油脂の少ない瓶入りのカレーペーストを使いましょう。
カレーに使われるスパイスは健康食材。身体のことを考えたスパイスを選ぶことがポイントです。今回使うおすすめスパイスはこちら!
クミン
セリ科植物の種子を粉末にしたもの。ほろ苦さや辛みがあり、カレー独特の香りづけによく用いられます。
ターメリック
ショウガ科の植物の根っこで、「ウコン」の名でも知られています。クルクミンと呼ばれる黄色い色素が特徴。
シナモン
クスノキ科の木の皮を乾燥させたもので、「桂皮(けいひ)」ともいいます。独特の甘い香りが特徴です。
クローブ
フトモモ科の植物の開花前の花のつぼみを乾燥させたもの。「丁子(ちょうじ)」の名でも知られています。
コリアンダー
コリアンダーの種子を乾燥させたもの。クセのある葉の香りとは異なる、さわやかな芳香が特徴です。
カルダモン
ショウガ科の多年草で、さわやかで甘い香りが特徴。「スパイスの女王」とも呼ばれています。
ブラックペッパー
コショウ科の植物が完全に熟す前の実を、長時間かけて乾燥させたもの。ピリッとした強い風味が特徴です。
ショウガ
ショウガの根。独特の辛味と香りが特徴で、和食の薬味にも使われます。
ニンニク
ユリ科ネギ属の多年草の球根。香味野菜の代名詞的な存在です。
カレーの具材には、胃腸に優しく、夏バテした身体に必要な栄養をぎゅっとチャージできる食材を選びましょう。今回チョイスしたおすすめ具材はこちら!
ギネスNo.1 の栄養価を誇る
「アボカド」
ギネスブックに「最も栄養価の高い果物」として認定されているアボカド。脂質が多く「森のバター」ともいわれますが、不飽和脂肪酸が多く、ビタミンEやビタミンC、ビタミンB6、カリウムやマグネシウムがぎゅっと詰まっています。
滋養強壮に効くタウリンの王様「ホタテ」
初夏から夏にかけてちょうど旨みが増して旬を迎えるホタテの貝柱には、「タウリン」が豊富に含まれています。
ビタミンCの女王「レモン」
レモンのビタミンCの含有量は柑橘類の中でもトップクラス。クエン酸を多く含んでおり、絞りたてレモンのさわやかな香りは、夏バテでどんよりした心身をシャキッと目覚めさせてくれます!
材料はこちら!(約3人分)
- 市販のカレーペースト(※市販のカレールーを使わずに、カレーペーストを使うと油脂が少ないです。)
- スパイス(クミンパウダー、カルダモンパウダー、コリアンダーパウダー、シナモンパウダー、ターメリック、ブラックペッパー、クローブ、ショウガ、ニンニク)
- トッピングのホタテ、アボカド、レモン
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1 鍋に、市販のカレーペースト(今回はもうやんカレーの生ルーを使用)に、すりおろしたショウガ、ニンニクを入れ、ブラックペッパー以外のスパイスを小さじに軽く1杯ずつ投入。
スパイスを入れすぎると苦味が出るのでご注意を!
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2 鍋にカレーペーストを溶かすのに必要な水の半分を入れます。
水道水より、風味を邪魔しない軟水がおすすめ(今回は極軟水の「養命水」を使用)。
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3 中火でこがさないように温めながら、カレーペーストとスパイス類をよく混ぜます。
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4 トロリと滑らかになってきたら、残りの水を投入し、軽く温めます。
最後にブラックペッパーを振りかければカレーが完成!スパイスは香りが飛ぶので煮込みすぎないこと!
ブラックペッパーは最後に入れることで香りが引き立つ!
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5 トッピング用のホタテのひもを剥いて貝柱だけにして、クミンパウダーをまぶします。
クミンはカレーらしいスパイシーな香りが特徴なので食欲がアップ!
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6 ホタテの貝柱をフライパンで軽くソテー。
バターよりオリーブオイルを使うのがおすすめ!
スパイスはこげやすく、焼き過ぎると貝柱がパサパサになるので、火加減に注意。火を止めた後の余熱でフィニッシュを。
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7 アボカドを縦半分に切って種を除き、スプーンで皮からくり抜きます。
アボカドは空気に触れると変色するので、食べる直前にカット!
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8 ご飯を盛った皿にカレーを流し込みます。今回は養命酒のビンをかたどってみました!
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9 アボカドとホタテもトッピングして、半割のレモンを添えたら完成!!
具材にはカレーをかけずに盛り付けた方が見た目がきれいで食欲アップ!
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10 最後にビタミンCたっぷりの生搾りレモンをぎゅっとかけて「いただきま〜す!」
- ニンニクやショウガをはじめ、さまざまなスパイスが香り立つカレーと、アボカドのマイルドな食感が絶妙にマッチ!
- クミン風味のホタテソテー&カレーの相性も抜群!
- さわやかなレモンの香りと酸味が五感を刺激して夏バテした心身がシャキッとリフレッシュ!
食べる直前にレモン果汁をかけることで酸化を防ぎ、ビタミンCをチャージ!
脱・夏バテ「生搾りレモンカレー」は、すべて市販の材料で手に入るものばかりで、調理時間も30分以内に手早くできます。ぜひお試しください!
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