HOME > 特集記事 > 【2009年1月号】「冷え」対策レシピ特集!
今月はいつもよりもボリューム増で、「冷え」対策レシピ特集を組んでみました。カラダを温める食材を駆使した鍋料理とスープ、そしてデザート、計3つのレシピを公開!ぜひ献立にお役立てください。
寒さが一段と厳しくなるこの季節は、暖房や重ね着だけではなく、カラダの中から温める食事も大切。温かいものを食べたり飲んだりすれば、お腹の中から温かくなるのはご存知の通り。さらにその効果を上げるために、カラダを温める作用のある食材を使ったものを食べるように心がけましょう。 とりわけ、根菜など冬に採れる野菜は、基本的にカラダを温める作用があります。なかでも、しょうがやにんにく、ねぎなどの香味野菜やスパイス類は、冷えを解消する優秀な食材です。カラダを中から温めることができれば、暖房温度が低めでも大丈夫。エコな暮らしに一役買うこともできます。それではさっそく、ご紹介しましょう!
みんな大好きなカレー味で野菜がたくさん摂れると、今年家庭で人気の鍋料理のひとつになっている「カレー鍋」。カレーそのものにもいろいろな種類のスパイスが入っているのですが、さらにスパイスをプラスして、よりパンチの効いたスパイシーな味に仕上げました。しょうがやにんにく、ニラといったカラダを温める食材を入れることで、ポカポカ度がさらにアップします。今回は鶏肉やキャベツなどを使いましたが、野菜や肉は、冷蔵庫に残っているものでOKです。豆腐や揚げを入れてもOK。食べ終わったあとのスープは、うどんを入れたり、ごはんを入れてチーズをふってチーズリゾットにしたり。旨味のしみこんだスープを、最後まで楽しんでください。 八角はスターアニス、クローブは丁子(ちょうじ)という別名でも知られています。いずれも漢方薬として使われているもの。北京ダックなどの香りでおなじみの八角は、冷えの解消のほか、喉の炎症を抑えたり消化を促進させたりといった作用もあります。また、クローブは胃腸の調子を整えてカラダを温める作用があります。黒こしょうは、新陳代謝を活発にして血液循環をよくする作用、同じく新陳代謝を活発にする、カプサイシンを含む唐辛子。このようにいろんな作用でカラダを温めるスパイスを合わせることで、効率的にカラダを温めることができます。
白菜も冬においしい野菜です。この白菜とねぎを合わせ、カラダを温めるにんにくやしょうがもたっぷり入れて、寒い日にぴったりの熱々スープに仕上げました。ベーコンやオイスターソースは旨味がたっぷりあるので、だしいらずの便利な食材です。水溶き片栗粉でとろみをつけているので熱が逃げにくく、熱々の状態を長く保てます。 一年中店頭に並んでいますが、実はねぎの旬は冬。寒くなるほどにおいしくなる野菜です。独特のツンとくる匂いのもと「アリシン」という成分は、血行を良くする作用があります。「風邪の引き始めに、ねぎとしょうがのみじん切りに味噌を合わせ、熱湯を注いだものを飲むといい」「喉が痛いときは焼きねぎ湿布」「刻みねぎと梅干しを入れた熱いお湯を飲むと熱が下がる」という民間療法は、昔からの知恵。また、ねぎに含まれるイオウの鎮静効果は不眠にも効果があるので、睡眠が必要な風邪のときに、ぜひ摂りたい食材です。
スパイシーな濃い目のミルクティー。インドでポピュラーなチャイをプリンにしたら、きっとこんな味になるのでは?しょうがだけではなく、シナモンやナツメグ、クローブといった、カラダを温めるスパイスを入れて軽く煮出したミルクティーに、卵を混ぜて蒸し焼きにしました。紅茶は、お好みのものを。スパイスもカルダモンやクミンなど、好きな香りのものを選んで入れてください。コツは、スパイスを加えた牛乳を温めすぎないこと。熱すぎると、卵がうまく混ざりません。 しょうがは和食から洋食、中華料理やエスニックまで幅広く使われている食材。一方で「しょうがは百邪を防御する」と古書にあるほど、古くから生薬として利用されています。新陳代謝を促し、体を温め、冷え性、せき、腰痛、腹痛などに効果があるといわれていて、食欲増進、発汗、去痰、消炎、保温作用なども。しょうが湯を風邪の引き始めに飲むのは、その一例です。 |
寒い季節には世界の国々それぞれのお国柄に応じた飲み物があります。 |
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