今回の「生薬ものしり事典」は、過去にご紹介した生薬百選より「黄耆(オウギ)」をピックアップしました。
人参と並ぶ滋養強壮の代表選手 |
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今回の生薬ものしり事典は、過去にご紹介した生薬百選より「黄耆(オウギ)」をピックアップしました。
人参と同様に元気をつける生薬として知られている黄耆は、マメ科の「キバナオウギ」または「ナイモウオウギ」の根を乾燥させたものです。
黄耆の「耆(ぎ)」には、体力を補うために用いる補薬の長という意味が込められているようです。
朝鮮半島では、高麗時代まで仏教文化とともに茶葉を使ったお茶が飲まれていました。しかし、李氏朝鮮時代の儒教文化への移行時に、果実や穀物、野草などを利用した伝統茶の文化が発達したといわれています。そんな伝統茶の一種である「十全大補湯茶」は、シナモンの香りがして、ほんのり甘く、やや苦味のあるお茶です。ソウルの街を歩くと、伝統茶を楽しめる喫茶店が点在しており、黄耆の入った伝統茶を飲んで元気をつけることができます。 |