HOME > 名言集 > 【2005年10月号】20歳の顔は、自然の贈り物。50歳の顔は、あなたの功績。


名言集


20歳の顔は、自然の贈り物。50歳の顔は、あなたの功績。



シャネルの繁栄は「女性の台頭」とともにあった


服飾ブランド「シャネル」の創始者、ココ・シャネル。幼少時代に母を亡くし、父は蒸発。自らは孤児院。不遇な時代を経て1914年、やっと小さな帽子屋を開業するに至りました。当時の女性の服といえば、コルセット入りのゴシック様式。体を自由に動かすには程遠いファッションが主流でしたが、彼女はジャージー素材を使用してコルセットを外し、機能性を重視した服作りを始めました。シンプルで、エレガンス。「誰でも着れる服」は、当時の女性に大いに受け入れられました。その後、戦争で一旦店じまいとなるも、戦後は女性が台頭しつつあったアメリカで爆発的人気を呼び、再び世界的なブランドへと返り咲いたのです。



あなたの経験が、そのまま魅力ある「顔」になる


彼女は、こんな言葉も遺しています。「エレガンスっていうのは新しいドレスを着ることじゃない。エレガントな人が服をエレガントにするのよ」。ややもすると「おしゃれな服の否定」「自分の職業の否定」にもつながりかねない、リスクをはらんだ言葉です。しかし彼女は単にファッションとしてではなく、その中身である人間についてよく考えていたからこそ、常に自信をもって発言でき、ひいてはそれが成功につながったのだと思います。同様に今回の名言も、人間の本質を捉えたものです。齢を重ねていくことを「老い」の一言で片付けるのはナンセンス。これまでの功績が積み重なって、ほんとうに魅力ある表情が備わっていくのだと思います。