HOME > 健康の雑学 > 【2009年3月号】健康グッズの雑学
紅茶キノコにぶら下がり健康器など、昭和の時代にヒットした健康グッズの「今」を探ります!
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さらに懐かしい名前を挙げてみましょう。「肝油」です。サメや鱈、クジラ、アンコウ、エイなどの肝臓から採れる脂をカプセルに入れたり、ゼリー状にしてコーティングした肝油は、戦前から戦後にかけて日本人の栄養不足を影で支えた健康維持食品といっても過言ではありません。学校給食でも栄養補助の一環として出されたこともあったとか。ビタミンAの不足から陥りやすい夜盲症(とり目)、ビタミンDの不足から生じやすい乳幼児の骨格異常(くる病)などの予防として広く一般に普及していました。当初は魚の生臭さから、かなり食べづらかったといいますが、ドロップ状にしたものはほのかに甘く、おやつとして楽しんでいた方も多いのではないでしょうか。肝油は、現在でも販売されています。
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