HOME > 健康の雑学 > 【2008年1月号】冬の健康、その源は「掃除」にあり!



冬の健康、その源は「掃除」にあり!


お正月まで、あとわずか。クリスマスや年越しのカウントダウンなど気分がウキウキするイベント目白押しですが、「大掃除」も忘れないでくださいね。冬のお 掃除は、冬を健康に過ごすためのキホンです!そこで今回は「掃除」についての雑学をお届けします。まだ大掃除に手をつけてない!という方はぜひ参考にして ください。



夏だけでなく「冬」もダニの季節です!



そもそもなぜ、この忙しい時期に大掃除をするのか?その由来は寺社の行事「すす払い」にあるといわれています。本堂や拝殿にたまった一年のホコリを 僧侶達がほうきで払い落としたり、畳を叩いて舞い上がったホコリをうちわで扇いで屋外に出したりして、境内を清めて新年の祭事に備えるという意味合いでし た。12月13日にすす払いを行なうところが多いようですが、地方によって時期は多少前後します。この習わしが一般に広まり、年の瀬に家の大掃除をするこ とが一般化したのでしょう。


ただ、昔に比べて住環境も「掃除のしやすさ」が配慮されており、なおかつ掃除用具も年々進化しています。よって、一家総出で畳を外に出してパンパン と叩く、といった風景はあまり見られなくなりましたが、普段あまり掃除しないところなどはこの時期にキレイにしておくことをオススメします。掃除の行き届 いた環境で新年を迎えるという「気持ち」の面もありますが、なにより「健康」を維持するためのお掃除でもあるからです。


たとえば「ダニ」。一般的に夏がダニの季節といわれていましたが、昨今は暖房設備の普及や加湿器の使用過多により、冬もダニに注意する必要がありま す。カーペットなどは吸引力の強い掃除機などを用いたり、たまには普段の倍くらいの時間をかけて念入りに掃除することが大切。ただし、アレルギー性疾患を もたらす主な原因は、生きているダニよりも死骸やフンなどが舞い上がり、その空気を吸い込んでしまうことに起因します。掃除機を購入する際には、掃除機本 体からどのように「排気」されるかを確かめることをオススメします。ホース部分を長くして、本体をベランダなどに出してから掃除する、といった方法も掃除 機によっては有効です。また、カーペットに塩や重曹を撒いてから掃除機をかけるとより効果的。試してみてくださいね。


また、布団もダニの温床になりがち。天日干しすればOK・・・ではありません。天日干しは布団の湿気取りとして有効ですが、ダニが死滅する温度には 達しませんし、パンパンと叩いたとしても万全ではありません。天日干し後の掃除機利用がおすすめです。最近では布団専用のパワーノズルが同梱されている掃 除機もありますので、利用してみてはいかがでしょう。


その他、キッチン回りやお風呂などキレイにすべきところは多々ありますが、基本的には「水あか汚れ」と「油汚れ」をどう取り除くかです。それぞれ専用の洗剤が出ていますが、昨今は人体にやさしい天然素材として「酢」と「重曹」が注目を集めています。


酢は「水あか汚れ」担当です。醸造酢やホワイトビネガーなど、色のついていないものを倍量に水で薄め、カランや蛇口についた水垢や便器の汚れ、こび りついた石鹸のカスなどの清掃に利用しましょう。消臭効果もあるので、冷蔵庫内や排水口などの掃除にも効果的です。なお金属部分での使用は錆の原因となる ので、汚れが落ちたらしっかりすすぐことを心がけてください。


重曹は「油汚れ」に効果的。さらに「研磨効果」もあります。スプレー状の容器に希釈水(水200ccに重曹大さじ1〜2杯程度)を入れて使うと便利 です。換気扇やコンロ、レンジフード、浴室の黒カビはふりかけて数分置いてから布やキッチンペーパーでふき取りましょう。なお、アルミ製の部分での使用は 黒ずみの原因となるので避けるようにしましょう。湯のみやコーヒーカップなどに付着した茶渋の除去にも重曹利用が効果的です。


以上、カンタンにご紹介しましたが、掃除の基本は「計画性」。いっぺんにどこもかしこもやろうとすると、途中で飽きてきてそのまま放置・・・そんな 経験ありませんか?たとえ大掃除が「年越し」してしまってもよいので、「今日はコレとコレ!」といったふうに計画を立てて臨みましょう。また、大掃除が終 わったからといって気を抜かず、常日頃の掃除を心がけて冬を元気に、健康に過ごしましょう!