HOME > 研究員のウンチク > 【2006年4月号】我が家の五平餅


「我が家の五平餅」


五平餅はうるち米を炊いてつぶし、竹などの棒に固めつけて焼き、くるみやごまを混ぜた味噌や醤油の甘タレを塗ってこんがり焼いた郷土食です。お祝いや来客のご馳走として昔から作られてきました。地域によって餅の形も様々で(わらじ型やダンゴ型)タレの味にも特徴があり、また各家庭でもそれぞれの味があります。我が家ではくるみ味噌タレを用います。以下に我が家の五平餅を紹介します。



1. くるみをすり鉢でよく擦り(水を少し加えるとすりやすい),味噌・砂糖を加えてさらに擦る。
2. 厚手の鍋に移して水を加え、火にかけ焦がさないよう木べらで混ぜながら丁寧に炒る。
3. うるち米にもち米を少し混ぜて炊き、熱いうちに、塩少々加えてすりこ木でよくつぶす。



4. ダンゴをつぶした形にまるめる。
5. さましてからよく温めたフライパンで焦がさないように両面焼く。
6. 二個ずつ割り箸にさしタレを両面に塗る。

家を離れ遠くで暮らしている子供が帰ってくると、おばあちゃんはすり鉢を出してきて冬の間に剥いておいたくるみを擦って五平餅をつくります。くるみ味噌タレをあらかじめ火にかけてよく炒ることで、味噌とくるみの香ばしさがでます。春は木の芽も入れます。

※お土産用の真空パックも売られていますが、 養命酒健康の森では発芽玄米入り手作り五平餅を味わうことができます。




■酒井 里美(養命酒中央研究所・研究担当)
4月から次女も家を離れ寂しくなります。子供達が帰ってきたら五平餅を作ってやりたいと思っています。