HOME > 研究員のウンチク > 【2006年4月号】日本中心の標


「日本中心の標」


日本の中心(ヘソ)と言われる場所は何ヵ所かありますが、今回は辰野町にある日本の中心を紹介します。
私はもともと隅っこが好きな人間で、座席は端、電車等では隅に立ちます。 旅行では、北海道宗谷岬、納沙布岬、与那国島の西崎、波照間島の高那崎など民間人が普通に行ける「最・端」を周ってきました。

そんな私ですが、当地に赴任して以来、通勤時に目にしてきた「日本中心の標 8km」(写真左)の標識が気になっていました。 「まさか端好きの私が日本の中心に来るとは・・行って確かめねば・・・」などと思いながらも、これまで行かずじまいでおりました。



去る2月12日、本原稿依頼にかこつけて初めて行ってみました。道路標識は住宅地近辺にあり、目的地まで8kmと書いてあったので、楽に着くものと思っていたのですが、これが甘かった!道はどんどん山の上に登り細くなっていつしか林道へ。雪道で落石も多く、対向車も多かったため、車で1時間もかかりました。 道標に従って進むと山頂のような所で行き止まり、そこに展望台がそそり立っていました。

目的の「日本中心の標」は、つくりが地味なためか見過ごしており、展望台から50mほど引き返した所にありました(上の写真右側)。何故日本の中心か!といった説明書きはありませんでした。



一方、展望台からの景色はすばらしく、若干曇っていたものの360度見渡すことができて、十分満足できました。




■泊 信義(養命酒中央研究所・主任研究員)
顔写真は林道で撮影したものです。雪道で何度も危ない目にあい涙目です。