HOME > 研究員のウンチク > 【2005年8月号】黒曜石


「黒曜石」


うちの畑の周りでは、黒曜石を拾うことができます。畑仕事をするときに、小学1年生になる娘を連れて行くと、夢中になって拾い集めています。

この場所で黒曜石が産出するわけではなく、いつの時代か昔住んでいた人々の手によって集められたもののようです。ここから車で一時間ほどのところにある産地として有名な和田峠から運ばれたと考えられています。人の足で歩いたら、一日がかりでしょうか。重い石を携えてはるばるこの地まで歩いてくるのは大変だったと思いますが、高い利用価値とともに、透明なガラス質の魅力も、足を運ばせる原動力のひとつだったかもしれません。



畑で拾った黒曜石


ちなみに、私が和田峠へ行ったのはもうずいぶん前になりますが、そのときには黒曜石が道端にゴ ロゴロ転がっているのを見ることができました。




■小野 洋二(養命酒中央研究所・研究担当)
三児の父です。石を拾いに、新潟まで行ったりしています。今は近所の鉱山跡でバラ輝石を探してみたいと思っていす。