HOME > 研究員のウンチク > 【2005年1月号】南アルプスに咲く青いケシ


「南アルプスに咲く青いケシ」


南アルプスの麓にある長野県大鹿村で、ヒマラヤに咲く『青いケシの花』をみることが出来ます。私は今年6月に『幻の花』とも呼ばれるそのケシを見て来ました。
なぜ大鹿村に『幻の花』が育っているのか疑問に思っていましたが、この地が標高1,500mの山間高地で、自然環境が原産地のチベットやミャンマーとよく似ているからだそうです。
幻のケシは、信州の澄んだ空に溶け込みあくまでも青く、可憐で清楚な姿でした。初夏の太陽が花びらの青を一層鮮やかにし、アルプスの山並みと一体化した景色は、なんとも幻想的でした。厳しい環境に生きている植物の精一杯の美しさと、逞しい生命力に深い感動を覚えました。





■伊藤 円(養命酒中央研究所・総務担当)
地元、信州伊那谷出身。長野周辺の自然に出掛けることが好きで活発ではありますが、青アザが絶えない日々です・・