春は情緒不安定になりやすい季節です。春と関係の深い五臓の肝はストレスに弱く、肝の気の巡りが停滞するとイライラやめまい、頭痛などの症状が出やすくなります。そんな肝の働きを安定させるには、気の巡りを改善すると同時に、しっかり血を補うことがポイント。小麦は精神を安定させ、ほうれんそうと卵は血を補います。肝の働きを高めるクコの実も加えれば、春の体にやさしい薬膳パンケーキのできあがり! トッピングで、気の巡りを改善するグレープフルーツ、肝の働きを高めるいちご、春に起こりやすい目の不調にもよいブルーベリーを飾ると、華やかさが増し、春のおもてなしにも喜ばれます。
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1.ほうれんそうは、熱湯でやわらかくなるまで茹で、水にさらして余分な水気をよく切る。(根は切り落とす) | |
2.ミキサーに豆乳と1)を入れ、ペースト状にする。 | |
3.A)をあわせてボウルにふるい入れる。 | |
4.別のボウルに卵を割りほぐし、2)のペーストと混ぜあわせる。 | |
5.3)のボウルに、4)と水気を切ったクコの実を加え、なめらかになるまで混ぜあわせる。 | |
6.5)にオリーブオイルを加えて混ぜたら、室温で5分ほど休ませる。 | |
7.よく熱したフライパンで、6)の1/4の生地を丸く流し入れる。 | |
8.表面にぷつぷつと穴があき始めたら裏返し、両面を色よく焼く。 | |
9.器に盛り、カットしたフルーツ(いちご、ブルーベリー、グレープフルーツ)とバター、ミントの葉をのせメープルシロップをかければ完成! |
国際薬膳師・調理師。日々の暮らしのなかで実践できる養生の場として「鳥の巣」を主宰。身近な食材を使ったカジュアルな薬膳を雑誌やウェブなどで提案している。著書『ひとりごはんの薬膳レシピ』(誠文堂新光社)に続き、2013年3月末にマイナビより『心とからだを元気にする養生の知恵 女性力を高める薬膳ごはん』鳥海明子著・邱紅梅(中医学監修)を上梓。 |