HOME > 健康レシピ > 【2009年7月号】ラタトゥユ変身カレー
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1.米は洗って炊く。 | |
2.にんにくはみじん切り、唐辛子は種をとって輪切りにする。 | |
3.玉ねぎは薄くスライスし、ほかの野菜も食べやすい大きさに切る。 | |
4.厚手の鍋に2のにんにくと唐辛子、オリーブオイルを入れて弱火にかける。 | |
5.香りが出てきたら、玉ねぎを加えいため合わせる。 | |
6.しんなりしてきたら、トマト以外の野菜を加え大きく混ぜる。 | |
7.油が全体にまわったら、トマトをのせ、塩ひとつまみをふってふたをする。 | |
8.全体がしんなりしてきたら、トマトをつぶすようにして混ぜる。 | |
9.水気が出てやわらかくなったら、塩・こしょうで味を調え、ラタトゥユのできあがり。 | |
10.カレー粉を加えて大きく混ぜる。 | |
11.仕上げに醤油をまわしかける。 | |
12.炊き上がった米を皿にのせ、11をかける。 |
夏になると、カレーが食べたくなる人が多いようです。カレーに含まれるスパイスは発汗作用があるので、暑い日に食べると汗をかきますが、夏の汗は生きていく上で大切なもの。人間は汗を出すことで身体を冷やし、体温調節をするからです。それゆえ、インドや東南アジアの暑い国では、スパイスの効いた料理が多くあるのでしょう。温暖化の影響か、高温多湿になりつつある日本でも、スパイスは夏の暑さを乗り切るものとして定着しつつあります。スパイスをたくさん使うカレーは、まさに夏の元気の素!なのです。
クミン、ターメリック、カルダモン、コリアンダー、サフラン、クローブ…カレー粉には、多くのスパイスがブレンドされています。それぞれのスパイスは薬膳に使われてきたものばかり。なかでも黄色い色の素・ウコンは、最近はお酒を飲む人の救世主として知られ、そこに含まれるクルクミンは、抗酸化作用や解毒作用があるといわれています。メーカーによって微妙に使っているスパイスやブレンド比が違うので、味や香りもさまざま。お気に入りのカレー粉を見つけるものいいし、こだわり派なら、ぜひ自分でいろいろブレンドしてみても楽しいです。
フランスのプロバンス地方の家庭料理、ラタトゥユ。日本でも、今ではすっかり夏のお惣菜の定番です。煮込むので、生よりも野菜がたっぷり摂れるし、熱を加えることで出てくる野菜の甘味や旨味を味わうことができるスグレモノの料理といえるでしょう。このカレーは、まずはラタトゥユを作り、それにカレー粉を加えてカレーにします。ですから、今日はラタトゥユを食べ、明日はそこにカレー粉を加えてごはんにかけて…という楽しみ方ができます。水を一滴も使わず煮込むので、野菜のおいしさが堪能できます。今回のレシピでは、隠し味にしょう油を入れましたが、ソースやケチャップ、さらにスパイスを加えるなど、お好みでいろいろ楽しんでください。