HOME > 健康レシピ > 【2006年8月号】莞茜蒸鮮魚(ゆんさいちぇんしんゆい)
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※タイ、ハタ、クロムツ、タカベ、アジなどが、おいしくいただけます。 ※魚の大きさ、好みに応じて香味野菜の分量を加減して。 ※ピーナツ油がないときはサラダ油で代用して |
1.下ごしらえしたイサキをよく洗い、水気を切る。包丁を斜めに2本入れて塩をふっておく。 | ![]() |
2.香菜は水洗いして根を取り除き、3cm幅に切る。茎もすべて使う。万能ネギは3cm幅に切り、ショウガは細切りにする。香菜の葉の部分を飾り用に残し、残りはすべて皿にのせて、軽く混ぜておく。 | |
3. 香味野菜の一部をイサキの腹に入れて、残りは皿の上に敷き詰める。熱を加えると縮むので、多めに使うこと。上にイサキを置き、身にピーナツ油小さじ1をかける。 | ![]() |
4.3を湯気の上がった蒸し器に入れて、6〜10分ほど蒸す。 | |
5.蒸しあがったら残りのピーナツ油と醤油をかけ、残った香菜を散らす。 | ![]() |
7月に入り小暑の頃になると、こよみの上では梅雨明けが近くなります。ところが、実際にはまだジメジメしたうっとうしい日々が続き、湿気と暑さのダブルパンチで消化機能が衰えてくるのです。
さらに暑いからとエアコンを頻用しているうちカラダが冷えて毛穴が閉じ、すこしずつ不調が積み重なってきます。この時期は、胃腸が重くて食欲が落ちたままになりがちです。
衛生的に気をつけるのはもちろん、風邪を引いてもおなかにきて下痢になりやすくなることがあるので、生ものや冷たいものを食べ過ぎないように心がけましょう。
香菜の香り成分には、湿気でふさがった毛穴を開いて気分をリラックスさせる働きがあります。また消化機能を整え、利水・解毒作用、さらに補血作用があると信じられているのです。
一年の半分以上が蒸し暑い気候の香港では、湿気や熱気で胃腸の働きが弱まる夏には、消化機能を促進する食事を心がけます。
なかでもポピュラーなのは、香味野菜を使った料理です。香菜は、蒸し魚に欠かせない香味野菜のひとつですが、他にも川魚と一緒に煮込んだあっさり風味のスープや、ピータンと一緒に火鍋スープの材料としても活躍します。
また飲茶の牛肉団子や牛肉シュウマイには、みじん切りにした香菜がまるで野菜のようにたっぷり使われています。
リラックス効果があり、胃腸にやさしい香味野菜をたっぷり食べられる、簡単で胃腸に優しい香港の家庭の味です。
山盛りの香味野菜を皿に敷き詰めた上に魚をのせ、オイルをかけて蒸すだけのヘルシーで簡単な料理。今回、魚は夏場が旬のイサキを使いましたが、白身や青魚ならなんでもおいしくいただけます。
白身魚ではタイやハタを尾頭付きで使えば、来客用のおもてなし料理になります。少人数なら切り身を使うなど手軽にトライしてみましょう。
魚の大きさによって、蒸し時間を加減します。蒸しあがった魚は、蒸し汁をたっぷり含んだ香味野菜と一緒に取り分けていただきます。