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代表的な睡眠障害について

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態を指します。
ここでは不眠症の他、代表的な睡眠障害を紹介します。
気になる症状がある場合は、早めに専門医に相談しましょう。

睡眠と関連する
病気・不調

  • 不眠症
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • ナルコレプシー
  • レストレスレッグス症候群
    周期性四肢運動障害

不眠症

睡眠トラブルが1カ月以上続く

寝つきが悪い、夜中に目が覚めてしまう、朝早く目が覚めてしまう、熟睡感がないなど、
眠るのが難しいことを不眠、または睡眠困難といいます。
不眠症とは、これらの睡眠のトラブルがおおむね1カ月以上続き、
そのために日中の調子がすぐれない状態を指します。
不眠症は20~30代に始まり、加齢と共に増え、中高年代で急激に増加します。
男女比では女性がやや多くなっています。

不眠症の原因としては、
環境要因(暑さ、寒さ、明るさ、時差など)、
身体的要因(年齢、性差、頻尿、痛み、かゆみなど)、
心の要因(悩み、イライラ、精神的ストレスなど)、
生活習慣要因(飲酒、喫煙、カフェインの摂取、薬の副作用など)が挙げられます。
ストレスなどによる一過性の不眠は誰にでも起こり得ることですが、
この時の対処が適切でないと、不眠症へ移行してしまいます。

眠れないことで苦しい思いをすると、睡眠に対するこだわりがより強くなるケースがしばしば見られます。
そして、今晩も眠れないのではないかと恐れるあまり、
余計に眠れなくなる「不眠恐怖症」に陥りがちです。

不眠症は生活の質(QOL)の低下を招くばかりでなく、
長期的にはうつ病のリスクを高めるなどの弊害もあり、早めの適切な対処が大切です。
治療では不眠の原因を探り、取り除くと共に、睡眠への正しい知識を身につけ、
症状によっては睡眠薬を使用します。

睡眠時無呼吸症候群

最大の原因は肥満

睡眠中に何度も呼吸が止まる病気で、診断基準としては
1時間当たり5回以上の無呼吸または低呼吸(呼吸量が正常時の半分以下になるもの)が挙げられます。
睡眠障害の中では比較的頻度が高く、中高年の男性に多く見られ、女性は50代から増えてきます。
主な症状は大きないびき、睡眠時の窒息感やあえぎ呼吸、日中の眠気や倦怠感などです。
多くは上気道の閉塞によって起こりますが、その最も大きな原因は肥満です。

睡眠時無呼吸候群は放置すると眠気や居眠りによる事故の危険もあります。
高血圧、糖尿病、脳梗塞、心臓病などのリスクも高くなります。
日中に強い眠気が続いたり、家族にいびきを指摘されたりしたら、早めに受診しましょう。

ナルコレプシー

10代に多い過眠症

過眠症に分類される病気で、多くは10代に発症します。
症状としては日中の耐え難い眠気、笑ったりびっくりしたりすると全身の力が抜けてしまう情動脱力発作、
寝入りばなの金縛り症状などが挙げられます。
覚醒にかかわるホルモンが何らかの原因で不足するために起こるもので、治療は薬物療法が行われます。

レストレスレッグス症候群・周期性四肢運動障害

いずれも中高年以降に多い

レストレスレッグス症候群は「むずむず脚症候群」とも呼ばれ、
眠ろうとすると脚の深くを虫が這っているような異常な感じがし、
じっとしているのが辛く、寝つけなくなります。
原因は不明ですが、神経伝達物資のドーパミンの働きの低下が指摘されています。
治療は薬物療法や脚のマッサージなどが有効です。

周期性四肢運動障害は、夜間の睡眠中に脚がピクンと反復して動くため、
何度も目が覚めてしまったり、眠りが浅くなったりします。
レストレスレッグス症候群と同様にドーパミンの働きの低下が考えられ、
症状が強い場合は薬物療法が行われます。

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