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  2. 体温と眠りの関係

体の熱を逃がすことで眠気が訪れる

スムーズな熱放散が快眠のカギ

体温は睡眠と深い関係をもっています。
私たちの体は、活動する日中は体温が高く保たれていますが、
眠りにつく時には、深部体温を下げることで
脳と体をしっかり休息させる仕組みがあります。
皮膚表面から熱を逃がすシステム(熱放散)が働くと、
深部体温(体の内部の温度)が下がり、
それに伴って体は休息状態になり眠気が訪れます。
深い睡眠の時ほど、体温は大きく低下します。

熱を逃がすのに重要な働きをしているのは手足、特に甲の部分です。
赤ちゃんの手が温かくなるのは眠たいサインといわれますが、
それはここから熱を逃しているのです。
冷え症の人が不眠になりやすいのは、
手足から熱が放出されにくいために、
深部体温が下がらないからです。良質な睡眠がとれないと、
自律神経の働きが乱れて血行が悪くなり、
ますます体が冷えるという悪循環に陥りやすくなってしまいます。

体を温める入浴のコツ

床に就く1~2時間前に、38〜40℃のぬるめのお風呂に
ゆっくり浸かって体温を上げましょう。
ぬるめの湯は自律神経のうち副交感神経を優位にし、
心身がリラックスして眠りにつきやすくなります。
体が温まって末梢血管が広がると、手足からの熱放散がスムーズに。
深部体温を下げやすくし、質のよい睡眠が得やすくなります。

一方、42℃以上の熱い湯に浸かると、逆に交感神経が優位となり、緊張モードに。
神経が高ぶり、眠りにつきにくくなってしまいます。
熱い湯に浸かると気分がスッキリして疲れがとれた感じがしますが、眠りには悪影響なのです。

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