


森田さんは、毛細血管の血流はとてもいい状態ですが、クーラーによる冷えでの足の痛みというのが気になりますね。
すごく冷えた時は、夕方ぐらいに足が痛くなり、歩くのも大変なほどです。でも、去年まではこういうことはなかったので、職場の環境だけでなく、年齢も関係しているのかと思っています。
冷えた時は、シャワーだけでなく、夏でもお風呂に入って体を温めてください。
スポーツクラブに行った時は入りますが、家ではあまり入らないですね。
そういう人が多いんですよ。お風呂で体を温めると、血流がよくなります。それと勘違いされている方が多いですが、腰や膝が痛いときに冷たい湿布を貼るのは間違いです。炎症があって熱を持っているときは冷やしたほうがいいですが、冷えていて痛みがあるなら温めたほうがいい。ふだんは常に温めて血流を良くしましょう。腰にカイロを貼って温めると、腰痛が楽になりますよ。
そうですね。確かにお風呂に入ると楽になります。
食べ物にも気を配ってください。腰痛や足の冷えがあるなら、下半身にパワーを与える食材をとりましょう。人間を植物に例えると、おへそから下が根っこにあたるんですね。だから下半身にトラブルのある人は、根っこのものを食べるのが良いというのが薬膳の考え方です。
根っこのものというと、大根とかにんじんですか?
それもいいですし、生姜や玉ねぎもいいです。特におすすめなのは、山芋とごぼう。昼食にはとろろそばや、きんぴらがついた定食を! そして毎日、根菜を食卓に登場させてくださいね。
ごぼうや生姜は日持ちがいいので、うちの冷蔵庫にはいつもあります。
それはバッチリですね!献立を工夫して、できれば毎日食べてください。それと、目や耳の働きも下半身に比例するといわれるんですよ。足腰が弱ってくると、老眼がすすみ、白内障にもなります。
体はいろんなところがつながっているんですね。