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胃と腸の働きを知ろう

食べ物をエネルギーに換える胃腸の働き

西洋医学では、胃も腸も消化管に属しています。消化管とは口から食道、胃腸を通って肛門に至るまでの1本の道筋のこと。
消化管は蠕動運動※により食べ物を送りながら消化し、栄養素として、体に吸収します。
胃は主に食べ物を殺菌し、消化・吸収しやすい形に整えるのが仕事です。
続く小腸では酵素の働きにより食べ物を消化し、栄養分を吸収します。大腸は水分を吸収し便として排泄します。
東洋医学では、胃腸の働きが悪くなったり、腸内環境が悪化したりすると、全身に必要なエネルギー(気)を補うことができなくなります。
全身にエネルギー(気)が満たされていない状態では、疲れやすい、むくみや冷え、頭痛、肩こりなどの「不定愁訴」を招いてしまいます。
また、代謝も悪くなり、肌のトラブルや肥満にもつながります。

※内容物を移動させる臓器の収縮運動

胃酸分泌を調節する仕組み

腸の知られざる活躍

小腸には体内の免疫細胞の60%以上が存在し、
人体最大の免疫器官とされています。
腸の健康を保つことは、病気や老化の予防につながります。
最近の研究では、小腸だけでなく大腸にも免疫機能があり、
さらに大腸にすむ腸内細菌が免疫力と大きく関係していることが分かっています。
腸内細菌は小腸にもいますが、大半は大腸にいます。
腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」、
そしてそのどちらか多いほうに加勢する「日和見菌」の3種類に分けられます。
免疫力アップには、悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす食生活を心がけることが重要です。

善玉菌 乳酸菌、ビフィズス菌など。悪玉菌の増殖を抑え、 蠕動運動を促すなど体に有益な働きをする。 善玉菌を増やすには、乳酸菌やビフィズス菌を含む 食品を食事で取り入れることが大切。

悪玉菌 大腸菌、ウェルシュ菌など。発がん性物質を含む 有害な物質をつくるなど体に有害な働きをする。

日和見菌 日和見とは、「形勢をみて、有利なほうにつこうとする」 意味。健康な人の場合、腸内細菌は善玉菌20%、 悪玉菌10%、日和見菌70%のバランスで存在しているが、 日和見菌は善玉菌と悪玉菌の強い方に味方するため、 悪玉菌が優勢になると腸内バランスに 大きな影響を与える。

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