駒ヶ根工場敷地内にある「健康の森」は、豊かな清流・緑の木々、澄んだ空気が育んだ貴重な自然を多くの人々と分かち合う、癒しの森。
駒ヶ根工場で働くスタッフから、健康の森の自然をご紹介します。
刈り残された部分に寄ってみますと、
「カワラナデシコ」や、
「キキョウ」や、
「オミナエシ」が自然な感じで咲いておりました。
懐かしい里山の風景、秋の七草のような野草が咲く
自然な感じの草地を再現してみたいと考えています。
このような草地管理のポイントは、
1.見せたい花がその他の草より、少しだけ目立っている。
2.脇役の雑草を全否定しない。
3.適度な草刈で、競争をコントロールする。
4.こぼれた種からの、自立的な繁殖を促す。
5.虎刈りから、自然なモザイク模様へ移行する。
などです。
植生の適度なコントロールで、野草花が楽しめる、
自然な感じの景観を作り出したいと試行錯誤しています。
「ヤマハギ」の葉っぱは丸いのが特徴です。
こちらは、ハギの仲間で
「キハギ<木萩>(マメ科)」です。
<散策路沿いの林内など>(撮影日:7月31日)
「キハギ」の葉っぱは、先が少しとがっているのが特徴です。
花は薄紫で、「ヤマハギ」より目立たなく地味です。
立秋を過ぎましたので、どんなに暑くても、
もう、残暑お見舞いですね。
信州では、夕方は、早くも秋の虫が鳴き始めました。
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漢字では、<女郎花>と書きます。
日当りの良い山野の草地に生えます。
健康の森では、アカマツ林の整備で明るくなった
記念館やカフェ周辺の草地に、昨年あたりから少しずつ
植えたり、種を播いたりしています。
懐かしい里山の草地の景観を再現したいと思っています。
同じ秋の七草の「ススキ」とも相性がよい感じです。
こちらの白い花は、
「オトコエシ(オミナエシ科オミナエシ属)」です。
<散策路沿いの林内など>(撮影日:8月7日)
漢字では、<男郎花>と書き、「オミナエシ」より
強く丈夫そうに見えるから、ということです。
「オミナエシ<女郎花>」が明るく開けた草地に生えるのに対して、
「オトコエシ<男郎花>」は明るい林内や森の縁に生えるという感じです。
また、長い匍匐枝を出して、先端に新苗を作って
クローン繁殖するのが特徴です。もちろん種もできます。
「オミナエシ」と「オトコエシ」が
並んで咲いていたら、
ちょっといいなあと思いませんか?
私だけ??
失礼しました。
「ヒヨドリバナ」の葉は縁が、ギザギザしていて(鋸歯:キョシがあるといいます)、
葉の付き方は、対生で同じ位置から両側に2枚付いています。
ちなみに、「フジバカマ」は、1枚の葉っぱが、
3つに深く裂けているのが特徴です。
こちらは、
「ヨツバヒヨドリ<四葉鵯>(キク科フジバカマ属)」です。
<散策路沿いの林内など>(撮影日:7月6日)
葉の付き方は、3~4枚が輪生します。
もし、「ヒヨドリバナ」らしきものを見かけたら、
葉っぱの付き方を、観察してみてください。
「ヒヨドリバナ」は対生、
「ヨツバヒヨドリ」は四輪生です。
なぜ、「タマアジサイ(玉紫陽花)」かといいますと、開花を遡ってみましょう!!
という訳で、開花前の花序(かじょ:花の集まり)が、総苞(そうほう)に包まれて、
球形をしているからです。わかっていただけましたか?
散策路沿いの草地で、ひょろひょろ倒れそうな、この野草は、
「アキカラマツ(キンポウゲ科)」です。
<散策路沿いの草地>(撮影日:7月30日)
別名は、「タカトウグサ」といいまして、葉が苦く薬草になります。
私は、子供の頃から胃腸が弱く、これの葉っぱを煎じて、よく飲みました。
まあ、とにかく、強烈に苦かった思い出があります。
これは、「ヌマトラノオ(サクラソウ科)」です。
<山野草コース>(撮影日:7月30日)
以前、登場した、「オカトラノオ(丘虎の尾)」に対して、
「ヌマトラノオ(沼虎の尾)」というわけで、湿地を好みます。
オカトラノオと違って、花序が直立します。
山野草コースの川沿いや、ミズバショウ池の周りで見られます。
これは、
「コオニユリ(ユリ科)」です。
<玄関前>(撮影日:8月6日)
これの仲間で、人里に多い「オニユリ」には、葉の付け根に黒い「珠芽(しゅが)」
という球根にようなものが付きますが、「コオニユリ」にはありません。
「コバギボウシ(ユリ科)」です。
<玄関前>(撮影日:8月6日)
名前は、若いつぼみの集まりが、橋の欄干(らんかん)に
付ける擬宝珠(ぎぼうし)に似ていることにより、
大柄の「オオバ(大葉)ギボウシ」に対して、
葉の小さな「コバ(小葉)ギボウシ」です。
これから、しばらく、健康の森の中で、最もよく
見かける、花かもしれませんね。
夏休み限定メニューになりました!
タコライスセット 800円です。
タコライスとは、メキシコ料理のタコスの具をご飯に載せた沖縄料理です。
“暑い時には暑い地方の料理を!”ということで、夏に摂りたい食材を中心に
Café healing terrace風にアレンジしています。
※ちなみに海産物のタコは使用していません。
○ タコミートには挽き肉や玉ねぎの他、金針菜を使用。
お子様でも食べられるトマト味です。
辛さが欲しい大人の方はタバスコで調整して下さい (^・^)b
(金針菜:キンシンサイ/ほうれん草の20倍鉄分を含んだ野菜です)
○ ご飯はミネラル豊富な紫黒米を使用。
○ タコミートやご飯と混ぜればレタスなど生野菜もたくさん食べられます。
○ 小鉢には3色豆のピクルス。
(クエン酸豊富なお酢は夏に摂りたい食材のひとつです)
○ スープの具材のひとつにはハト麦が入っています。
(ハト麦:ヨクイニンとも呼ばれ、美肌に良いとされるヘルシーな夏向きの食材)
しっかり食べて熱い夏を乗り切りましょう!! (^∀^)ノ
野生のものを見かけることは、めずらしくなりました。
私の家の周りでは、圃場整備されていない昔ながらの
田んぼの土手でたくさん咲いています。
「カワラナデシコ」は、私が最も好きな花の一つです。
私の趣味はどうでもいいですが、、、
花弁が細かく糸状に裂けているのが特徴です。
花をよく見てみますと、
花弁の下に細長い緑の「萼筒(がくとう)」という部分があり、
その下の茎の付け根に、2~4対の「苞(ほう)」という部分があります。
この苞(ほう)が2対なら、「エゾカワラナデシコ」
苞(ほう)が3~4対のものを、「カワラナデシコ」
として分ける場合があります。
この写真では、苞(ほう)が2対なので、厳密には、
この花は「エゾカワラナデシコ」ということになります。
カワラナデシコは、茎がヒョロヒョロしていて、単独では
すぐに倒れてしまいます。自然の草地では、他の草に
支えられて、きれいな花を咲かせています。
脇役がいないと、主役は引き立ちません。
健康の森では、適度な草刈管理で、自然な感じの草地
に見えるようにしています。
和紙をすく時の糊として用いたから、ということですが、
確かに葉っぱをちぎると、ちょっと糸引く感じになりますよ。
「ヤマホトトギス(ユリ科)」です。
<山野草コース>(撮影日:7月23日)
「ヤマユリ(ユリ科)」です。
<散策路沿いの林内など>(撮影日:7月23日)
花が大き過ぎて、茎が倒れそうです。
これは、つる植物なのに、アジサイの仲間の
「イワガラミ(ユキノシタ科)」です。
<山野草コースの桜の木に着生>(撮影日:7月23日)
「イワガラミ」は装飾花のガク片が1個ですが、
同じ仲間の「ツルアジサイ」は装飾花のガク片が4個です。
「ネジバナ(ラン科)」です。
<カフェテラス西側の草地や駐車場の芝地など>(撮影日:7月23日)
ランの仲間なのに、以外と雑草扱いされて、草刈で刈られちゃたりする、
ちょっと可哀想な花です。もちろん私は、草刈の時、できるだけ残すように
努力しています。
花序のねじれ方は、一定ではなく左巻きと右巻きの両方があります。
「マツムシソウ(ユキノシタ科)」です。
<カフェテラス西側の草地>(撮影日:7月23日)
2年草の植物の為、花が咲いた株はその年の秋に完全に
枯れて消滅してしまいますので、花の咲いている株を採って来て
植えても無駄です。増やすなら種からということになります。
「ダイコンソウ(バラ科)」です。
<縄文住居周辺の道路沿いなど>(撮影日:7月23日)
根生葉(根元に付いている葉っぱ)が大根の葉に似ているから
大根草です。
「チダケサシ(ユキノシタ科)」です。
<散策路沿いの林内など>(撮影日:7月23日)
名前の由来は、食用になるキノコのチチタケをチダケと呼び、
これをチダケサシの茎に刺して持ち帰ってから、というのですが、
キノコ用のかごを忘れた人が命名したのでしょうか??
毎日、暑い日が続いていますがが、健康の森に遊びに来てください。
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こちらは、カフェテラスの西側の林内です。
アカマツ林の伐採で明るくなった所を、山地草原のイメージ
でキキョウを植えてみました。
花を良く観察してみますと、
こちらは、咲いたばかりの花。
雌しべを5本の雄しべが包んでいます。
しばらくすると、雄しべが先に熟して、
花粉を飛ばし、倒れます。
雄しべが花粉を出し終わると、真中の花柱(雌しべ)が
5裂して、他の花から花粉を受けます。
これは、自家受粉を防ぐためのシステムで、他の花から
花粉を受け取ることで、遺伝的多様性が高まります。
以下の写真は、私の自宅の庭のキキョウです。
たくさん種を播きましたら、
花色に様々なバリエーションが現れました。
これも遺伝的多様性ですね。
今後も、秋の七草を、順次紹介していきます。