日常生活の中にはたくさんの温めポイントがあります。体を動かす時に下半身の筋肉を意識したり風呂の湯温をぬるめに設定したりするなどポイントを押さえて、効果的に体を温めていきましょう。
また、自律神経のバランスを乱さないことも大切。
ストレスや疲れはため込まず、上手に解消していきましょう。
内臓の働きやホルモン分泌と深くかかわっている体内時計※を整えることも、冷えない体づくりには欠かせません。
※人の体に備わっている、1日周期で体のリズムを刻むシステム。周期には個人差があり、通常は24.2時間くらいとされている。

冷暖房の温度設定は、夏は少し暑さを感じるくらい、冬は少し寒さを感じるくらいが適当。
夏なのに肌寒い室内にいると、本来の体温調節機能を乱すことにもつながります。目安としては、夏は28℃、冬は20℃。節電にも貢献できます。


筋肉量が増えると熱を生み出しやすい体に。
階段を使ったり、大股で早歩きをしたり、家事で体を動かしたりし、日常生活の中で筋肉を鍛えましょう。
特に、お尻や太ももなど大きな筋肉がある下半身を鍛える運動は、筋肉量アップに効果的です。


38~40℃のぬるめの湯に浸かる(微温浴)と副交感神経が優位になり、血流がよくなります。
細胞を修復し、不調の改善にもつながるヒートショックプロテイン※ の生成も促されます。
就寝前、10分以上を目安にじっくり温まりましょう。
※ダメージを受けた細胞を修復する能力が高い、抗ストレスタンパク質のこと。


睡眠は冷えない体を育む大切な時間。
人は深い眠りについている時に、
疲労回復にかかわる成長ホルモンの分泌が増えたり、免疫細胞の修復が行われたりします。


体内時計は毎日リセットすることが大切です。
その働きを担うのが、朝の太陽の光。
毎朝同じ時間に朝日を浴びると体の働きが整い、冷え対策にもつながります。

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