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  • 【2020年12月号】 新年を前に気分をリフレッシュ!心の不調に効くタイプ別「メンタルツボ」

新年を前に気分をリフレッシュ!心の不調に効くタイプ別「メンタルツボ」

「忙しいのにやる気が出ずグッタリ」「ピリピリ気が立って眠れない」「あれこれ後悔してクヨクヨ」――年末に向けて忙しい中、メンタルの不調を感じている人が多いのではないでしょうか?今月はさまざまなメンタル不調を改善するのに役立つ「メンタルツボ」を鍼灸のスペシャリスト、藤井直樹先生に教えていだきます。

藤井 直樹先生
お話を伺った先生
目白鍼灸院副院長 目白漢方薬店店長
藤井 直樹(ふじい なおき)先生

1973年東京生まれ、1998年北京中医薬大学中医系本科卒業。中国の医師免許である中医師を取得。北京中日友好病院、北京東直門病院、北京宣武門病院などで臨床研修。2002年に東京衛生学園専門学校を卒業、鍼灸国家資格を取得。がん専門病院でがん患者の鍼灸治療に携わったあと、目白鍼灸院へ。『病気にならない全身の「ツボ」大地図帖』(三笠書房)などの著書(共著)がある。

セルフチェック
あなたのメンタル不調にあてはまるのはどれ?

1~5の中で、あなたのメンタルの不調に最も近いのはどれですか?

  1. 師走で忙しいのにどうもやる気が出ずグッタリ
  2. ストレスでピリピリ気が立ってよく眠れない
  3. あれこれ後悔してクヨクヨ落ち込みやすい
  4. 先々のことが心配になってオドオド
  5. 新年を前に気持ちが浮ついてフワフワ

各タイプ別診断
あなたにおすすめの
「メンタルツボ」はこれ!

セルフチェックで選んだ1~5タイプのメンタル不調は、身体の状態と密接な関係があります。
各タイプのメンタル不調の原因と、不調改善に役立つツボをご紹介します。

ツボ押しをする際のポイント

  • ツボ1箇所につき1分間を目安に、「痛気持ちいい」と感じる程度の強さで押してください。
  • 左右にあるツボはそれぞれ1分間ずつ均等に押してください。
  • ツボの位置をあまり厳密に探さなくても、ツボの近辺を指で押したりさすったりするだけでOKです。

1を選んだ
「やる気の出ないグッタリタイプ」
には
このメンタルツボ!

「やる気が出ないグッタリタイプ」は、年末の過労で「気(エネルギー)」が消耗したり、暴飲暴食で消化器が疲れていたりして、身体にパワーがみなぎっていない可能性があります。また、寒さで消化器や呼吸器が冷えると、気を作る力も衰えます。このタイプは朝なかなか起きられなかったり、下痢しやすかったり、風邪をひきやすい傾向があります。

このタイプにおすすめのツボはココ!
イラスト 太白と公孫

「太白(たいはく)」
「公孫(こうそん)」

左右の足の親指の骨の付け根(内側)に、手の親指を当てた時、手の親指の爪先に当たるのが「太白」、手の親指の腹に当たるのが「公孫」。手の親指にぐっと力を入れて、両方のツボを同時に押してください。

イラスト 中府

「中府(ちゅうふ)」

肩から鎖骨の長さの3分の1ほど内側に入ったあたりにあるツボ。肩に近い鎖骨の下のくぼみに指先を当て、押すと気持ちいいポイントを探してください。深呼吸をして胸を開くストレッチをしてから押すとより効果的です。

2を選んだ
「気が立って眠れないピリピリタイプ」
には
このメンタルツボ!

「気が立って眠れないピリピリタイプ」は、ストレスによって緊張状態が続くことで身体の中の気(エネルギー)の巡りが滞っている可能性があります。気が停滞すると気持ちにゆとりがなくなり、イライラしがちになります。さらに停滞が続くと脳が興奮して怒りっぽくなり、夜になってもなかなか眠れません。このタイプはため息が出やすく、胸や首・肩が張って痛かったり、のどのつまりを感じたりしやすい傾向があります。

このタイプにおすすめのツボはココ!
イラスト 期門

「期門(きもん)」

乳頭の下にある肋骨上のツボ。厳密にツボを押さなくても、両胸の下に左右の手のひらを当てて肋骨の上をさするだけでOKです。眠れない時に布団の中で仰向けになり、深呼吸をしながらやってみてください。

イラスト 行間

「行間(こうかん)」

左右の足の親指の付け根にあるツボ。手の指先でグリグリ押すことでピリピリイライラした気分を緩和するのに役立ちます。このツボも布団の中で寝たまま押してください。

3を選んだ
「落ち込みやすいクヨクヨタイプ」
には
このメンタルツボ!

「落ち込みやすいクヨクヨタイプ」は、血が不足して脳に十分な血が巡らず、脳がうまく働かないことによって問題解決に必要な論理的思考がうまくできなくなることが多いです。そのため、ささいな問題にいつまでもとらわれ、ものごとをネガティブに考えやすくなります。

このタイプにおすすめのツボはココ!
イラスト 神門

「神門(しんもん)」

左右の手首の小指側のしわの下にあるツボ。神門を親指でグリグリ押してください。ツボ押しで頭の血の巡りがよくなると、「なぜあんなことでクヨクヨ落ち込んでいたんだろう?」と思うかもしれません。

4を選んだ
「動揺しやすいオドオドタイプ」
には
このメンタルツボ!

「動揺しやすいオドオドタイプ」は、強い不安や恐怖心などで気(エネルギー)が著しく消耗している可能性があります。優柔不断でオドオドした人を「肝が据わっていない」とか「肝っ玉が小さい」などといいますが、このタイプはささいなことにもパニックになって動悸や息切れがしたり、ちょっとした物音にもビクビクしたりしてしまい、不眠症にもなりやすい傾向があります。

このタイプにおすすめのツボはココ!
イラスト 丘墟

「丘墟(きゅうきょ)」

両くるぶしの外側のやや斜め下にあるへこんだところにあるツボ。手の親指でグリグリ刺激して、ジーンと痛気持ちいいと感じるところを押してください。心配事があって眠れない時や、大事な試験前で不安な時などにおすすめです。

5を選んだ
「気持ちが浮つきがちなフワフワタイプ」
には
このメンタルツボ!

「気持ちが浮つきがちなフワフワタイプ」の人は、感情的に興奮して頭に気(エネルギー)がたまり、躁状態になっていると考えられます。頭に気がたまりすぎると熱がこもり、「気が立って眠れないピリピリタイプ」と似た状態になりますが、ピリピリして怒り散らしたり、イライラして人にあたったりするなどの攻撃性はありません。

このタイプにおすすめのツボはココ!
イラスト 少衝と少沢

「少衝(しょうしょう)」
「少沢(しょうたく)」

両手の小指の爪の付け根の外側が「少沢」、内側が「少衝」です。両手の小指の爪の下を指でつまむと、両方のツボを同時に押せます。気持ちが妙にハイになって落ち着かない時に押してみてください。

メンタルのさまざまな不調は体の状態と密接な関係があるのですね。心身の不調を改善するツボ押しで、年末に向けて忙しい時期を乗り切りましょう!

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