胃腸のトリセツ その1
知れば知るほど すごいぞ!胃腸 知れば知るほど すごいぞ!胃腸

胃腸って実は、私たちの健康を支えるとても大切な器官。胃腸を大切にするためには、胃腸の「すごさ」を知ることから始まります。今回は、テレビの健康情報番組などでもおなじみの川嶋 朗先生が、胃腸の知られざる「すごさ」を分かりやすく解説いたします。

川嶋 朗先生

監修:川嶋朗先生

統合医療医
東京有明医療大学教授

胃腸のはたらき

胃腸のはたらき

「胃腸の不調は万病の元」と言われるように、胃腸が正常に働くことで、私たちの健康が保たれていると言っても過言ではありません。
では、胃腸って具体的にどうすごいのか、まずは胃と腸、それぞれの基本的な働きから読み解いていきましょう。

  • のはたらき
    消化の第一段階を行う臓器。食道から運ばれてきた食べものを一時的にため、小腸で消化・吸収しやすいように胃液と混ぜ合わせて粥状に分解・加工します。
  • 小腸のはたらき
    胃で加工された食べものをさらに最終段階まで分解して消化し、腸絨毛と呼ばれる腸の内側のひだから栄養素を吸収します。
  • 大腸のはたらき
    小腸から送られた未消化物から水分やビタミンを吸収し、そのカスで便を形成。また、大腸内の腸内細菌が未消化物を発酵によって分解し、排泄しやすくします。

このように、胃腸は口から取り込んだ栄養を体内に取り込み、
老廃物を体外に出すという生命活動の根幹に関わるとっても大切な臓器。
だからこそ、胃腸がスムーズに機能しているかどうかが、
私たちの健康に大きく関わってくるのです。

胃腸の三大ヒーロー

消化管の中枢でもある胃腸。その胃腸の機能を高める陰の立役者が、「胃液」「腸絨毛」「腸内細菌」なんです。名前は聞いたことあるけど、実際にはどんな働きをしているのでしょうか。胃腸の三大ヒーローたちの実態を探ります。

消化も解毒もこなすマルチプレーヤー 胃液 胃液
消化も解毒もこなすマルチプレーヤー

胃からは1日に1.5~2.5リットルもの大量な胃液が分泌されます。その働きは、食べものを分解・加工するだけではありません。強烈な塩酸で、食べものや呼吸とともに入ってきた有害物質を解毒するパワーを持っています。ただし、日頃から脂っこいものを多く摂ったりすると過剰に分泌され、胃もたれなどの症状が起こりやすくなることも。マルチプレーヤーとして、常に一生懸命働きますが、それが時に仇となる悲しい性分。

栄養を余さず吸収して外敵とも戦う縁の下の力持ち 腸絨毛 腸絨毛
栄養を余さず吸収して外敵とも戦う縁の下の力持ち

小腸の内側の壁には、腸絨毛という長さ1ミリほどの“ひだ”がびっしりと折り重なっていて、その表面積は皮膚のなんと200倍!栄養をむだなく吸収できるのも、この広大な表面積のおかげです。腸絨毛には体内の免疫細胞の半数が集まり、侵入してきた細菌やウイルスから体を守る働きもあります。吸収して、戦って、目も回る忙しさでもひたむきに、実直に働く。まさに縁の下の力持ちとして胃腸を支えています。

メンタルにもパワーを発揮するバランス重視の平和主義 腸内フローラ 腸内フローラ
メンタルにもパワーを発揮するバランス重視の平和主義

大きく善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つの腸内細菌で構成される腸内フローラ。お腹の健康はこれらの菌の良好なバランスによって保たれています。さらに、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンやドーパミンの分泌にも、腸内フローラが影響しているという事実が!お腹の調子だけでなく、心の調子にも関わっているのが腸内フローラなのです。ただ、菌のバランスを崩すと、胃腸はもちろん様々な不調を引き起こすので注意が必要。人生何事もバランスが大事なんです。

自律神経を整えよう

自律神経を整えよう

これまで胃腸のすごい働きをみてきましたが、実は加齢やストレスにめっぽう弱いという側面も。そう、胃腸はとてもデリケートな器官なのです。
例えば、強いストレスを受けると、活動神経である「交感神経」が優位になり、胃腸の働きが鈍くなって、消化能力が低下してしまいます。そのため、胃のもたれやムカつき、下痢や便秘などを引き起こしやすくなるのです。
また、運動不足や不摂生が続くと、リラックス神経である「副交感神経」が優位になり、胃酸の分泌が過剰になり、胃粘膜を荒らしてしまうこともあります。

つまり、胃腸の働きをよくするには、
「交換神経」「副交感神経」
から成る自律神経の
バランスを整えること

が大切です。

そのためにも、入浴習慣や体を温める食事、適度な運動などで血流を改善し、自律神経のバランスを整え、胃腸のすごい働きを最大化していきましょう。

弱った胃腸を整える 「薬用養命酒」

第2類医薬品薬用養命酒

【効能】次の場合の滋養強壮 ・胃腸虚弱・食欲不振・血色不良・冷え症・肉体疲労・虚弱体質・病中病後
【用法・用量】成人:1回20mL 1日3回 食前又は就寝前に服用してください。

薬用養命酒は、14種類の生薬をお酒によって効率よく抽出して造られる薬酒。弱った胃腸の働きを整え、胃腸を丈夫にしていきます。さらに体の機能を高め、元気な体づくりをサポートしていきます。

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