駒ヶ根工場敷地内にある「健康の森」は、豊かな清流・緑の木々、澄んだ空気が育んだ貴重な自然を多くの人々と分かち合う、癒しの森。
駒ヶ根工場で働くスタッフから、健康の森の自然をご紹介します。
花はこんな感じです。
クロモジは雌雄異株(しゆういしゅ)で、雄花が咲く雄の株と
雌花が咲く雌の株に分かれています。
この花は、おそらく雌花の方でしょう。
森に春を告げる花の代表といってもいいでしょうね。
クロモジの仲間で同じクスノキ科クロモジ属の木では、
「アブラチャン」も今、ちょうど咲いています。
こちらはクロモジよりも湿ったところを好むので、
健康の森では、川沿いやミズバショウ池の周りなどで
見られますよ。
黄色の花は良く似ていますが、花の咲いている枝の色が、
「クロモジ」は緑色なのに、「アブラチャン」は薄茶色なので、
見分けられます。
先日紹介しました「ダンコウバイ」も「クロモジ」の仲間ですが、
こちらはもう、花は終ってしまいました。
4月12日時点の、その他の開花情報は以下の通りです。
・ショウジョウバカマ(ユリ科 多年草) 山野草コースなど
・ミズバショウ(サトイモ科 多年草) ミズバショウ池
・コヒガンザクラ(バラ科 落葉高木) 南北道路沿い(植栽)
・ミツバツツジ(ツツジ花 落葉低木) 管理棟の玄関前など(植栽)
まだ寒い日もありますが、少しずつ春めいて来た健康の森に
是非、お出かけ下さい。
丸太をきれいに積み上げる「はい積み」だって、お手のものです。
「はい積み」が終われば、後は森林組合さんにお願いして、
丸太を運び出していただきます。
まだまだ伐採した木の枝葉を、チッパーという機械で粉砕する
作業が大量に残っております。
陽気が春らしくなって、見学のお客様も増えて来ましたので、
きれいな森で、お迎えできますように頑張っております。
疲れてません、私、体調良好です。
今年の冬は本当に雪が多くて、寒かったなあと感じます。
それでも、最近は暖かい日が増えて来て、
少しずつ春が実感できるようになりました。
今日は森の中で、黄色の花が咲いているのを見つけました。
これは「ダンコウバイ」、クロモジの仲間で、春先に最も早く
咲き始める木の花の一つです。
森に花が咲き始めると、うれしくなります。
あちらこちらで、フキノトウも良く見かけるようになりました。
実に、美味しそうです。
皆さんは今年、もう食べましたか?
フキ味噌や天ぷらを食べると、今年も春が来たんだなあと実感しますね。
皆さんは、この明治神宮の森が約90年前に、人の手によって一から作られた
人工の森であるということをご存じでしょうか?
森林の成長、発達、変化を100年先まで見越して作られたそうです。
スゴイですね。
参道の上空は、クスノキなどの常緑広葉樹が生い茂っていて、
これがすべて、人の手によって植えられた木で構成されているとは、
にわかに信じがたいですね。
でも、大鳥居の傍らでは、自然界では絶対にあり得ないという、
左から「クスノキ」、「スダジイ」、「アラカシ」、「シラカシ」、「アカガシ」
が並んで生えているのを見ることができます。
面白いですね。
この日は、社務所の職員の方に案内していただき、充実した時間を過ごしました。
森林の管理・整備には、まだまだ勉強が足りないと感じたやっしんでした。
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通常のバックホーと違って、バケットの替わりに回転するハサミの様な
装置(グラップル)が付いています。
左右のハンドルの親指部分のボタンで、ハサミの開閉と回転を操作します。
丸太の積み上げだって、自由自在です。
操縦はちょっとした、ロボット気分?!。
運転は、昔、林業の現場で使って以来でしたが、
散乱していた丸太は、瞬く間に片付きました。
さすが、高性能機械です。
また、ぜひ使いたい、やっしんでした。
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あいにくの小雪舞う日でしたが、作業していただきました。
まず、スローラインという、先におもりの付いた専用の細いロープを
投げて、立木のかなり高い所に牽引用のロープを取り付けました。
お見事です。
ロープ用の牽引具と、途中に倍力の動滑車を取り付けて準備完了。
受け口を切り、ロープで引っ張りながら、クサビも使って
慎重に追い口を切りました。
あとは、牽引具で引っ張りますと、かなり傾いていたアカマツも
徐々に起き上がって、見事に森の中へ倒れました。
周りの広葉樹の損傷もあまりなく、狭い空間に倒して頂きました。
さすが、プロのお仕事です。
まだまだ、修行が足りないやっしんでした。
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立木の枝葉のある部分を、専門用語で「樹冠(じゅかん)」または、
「クローネ」と呼びます。
また、森の中で一本一本の立木の樹冠が連なっている部分を
「林冠(りんかん)」と言います。
この写真は、いわゆる「林冠が閉鎖した状態」であり、林内に光が
入りにくい状態になっています。
アカマツは太陽の光に対して敏感な樹種なので、林冠が閉鎖すると、
光が当たらなくなった下の方の枝葉は、自らどんどん枯らしていきます。
ですから、この写真の様に込み合ったアカマツ林では、生きている枝葉
が上の方にしかありません。
枝葉が少なくなれば、一本一本の立木は幹の太りが悪くなり、
森の中には、成長の悪い木や立ち枯れ木が増えて行きます。
こちらは、整備後の様子です。
(※注 上の写真と同じ場所ではありません)
そこで、抜き切りの伐採で、林冠に隙間を作ってあげますと、
林内に光が差し込んで、地面周辺の木々が元気になってきます。
大きく切り開かれた所には、シラカバの幼木が沢山生えてきました。
伐採されたアカマツの命は、新しいシラカバの幼木に引き継がれました。
ちなみに、シカラバの幹は、5~6年目、樹高2~3m辺りから少しづつ
白くなっていくようです。
やっしんでした。
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現在は第一段階として、アカマツを中心に抜き切り伐採して、
林内に光を入れ、下層の広葉樹の生育を促す整備を進めています。
「森はどう変わったか その1、2」で紹介しましたように、森林整備の成果は
確実に現れていると感じます。
長期計画では、5年程度を一区切りとした整備を繰り返して、20年後を目標にして
将来像に近づけて行きたいと考えています。
「健康の森」が目標とする森林の将来像は、
自生樹種を活かした自然林型の針葉樹・広葉樹混交林で、
多様な森林空間を有する森林ということができます。
この続きは、またお話したいと思います。
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この写真は、記念館・カフェから縄文式復元住居方向を見た、現在の林内の様子です。
同じ場所の整備前の様子を見てみましょう。
この写真は、森林整備前の2009年3月の写真です。
鬱蒼としていて、林内の散策路へも踏み出しにくい雰囲気がありました。
この場所は、2010年1月頃に、主にアカマツの抜き切り伐採を行いました。
こちらは整備1年後、2011年5月上旬の様子です。
2011年6月末(初夏)の様子です。
2011年11月初旬の様子です。
林内に光が差し込んで明るくなり、記念館・カフェから遊歩道の先に
縄文住居が見え隠れするようになり、林内へ入りやすい雰囲気に変わりました。
写真の手前部分は、かなり切り開かれてオープンスペースができましたが、
そこにはシラカバなどの木が自然に生えてきて、新しい森がスタートして
いる様子が観察できます。命が引き継がれていく自然の力を感じることができます。