HOME > 健康レシピ > 【2012年10月号】 信州名物・甘鯛の信濃蒸し
新蕎麦の季節がやってきました。その香りと味をじっくりと楽しめる一品としてご紹介したいのが「信濃蒸し」という料理。蕎麦どころである長野にあやかり、蕎麦を使った料理には「信濃」「信州」の名をつけることがよくありますが、そばと魚、季節の野菜を蒸し上げる信濃蒸しもそのひとつです。魚も脂がのってくるこの時期。ちょっとひんやりしたときに、あたたかい蒸し物で、おなかも心もほっこりしましょう。
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1.甘鯛は器に入りやすい大きさに切り、塩少々(分量外)をふってしばらく置く。 | |
2.そばは4等分して端をしばり、表示の時間より少し短めにゆで、流水で洗う。 | |
3.しいたけは軸を取り飾り包丁を入れ、ニンジンは型で抜き、インゲンは食べやすい長さに切る。 | |
4.つゆの材料を合わせて火にかけ、一度沸騰させる。 | |
5.湯気の上がった蒸し器に1の甘鯛を入れて5分蒸す。 | |
6.器に5の蒸しあがった甘鯛、2のそば、3の野菜を盛り付け、蒸し器で4分蒸す。 | |
7.大根をおろし、一味唐辛子を混ぜてもみじおろしを作る。 | |
8.蒸しあがったら4のつゆをかけ、7のもみじおろしをのせる。 |
秋から冬にかけて旬を迎える甘鯛。名前の由来は、甘みのある白身のおいしさ。また、頭の形が「尼さん」みたいだから、という説もあります。脂肪が少なく身がやわらかいので、軽く塩をしてから調理すると身崩れしにくくなります。塩焼きが一般的ですが、鮮度のいいものが手に入ったら、刺身や昆布締めに。タンパク質のほか、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも含んでいますので、夏の疲れが出やすいこの時期にぜひ食卓に並べてください。
ふたを開けると、ダシとそばの香りがふわりと立ち上る信濃蒸し。甘鯛のほどよい脂とそばの味、野菜の甘みが滋味深い蒸し物です。つゆは薄味に仕上げて、もみじおろしなどの薬味で風味を加えましょう。野菜やきのこは冷蔵庫にあるもので代用できます。また魚も、カサゴ、カレイ、金目鯛、カマス、ヒラメなど、白身のものであればなんでもOK。これからおいしくなるタラもおすすめです。