HOME > 特集記事 > 【2015年9月号】 「ネバネバ」はえらい!粘り食材で暑さバテ対策!

「ネバネバ」はえらい!粘り食材で暑さバテ対策!

夏の終わりは、日々の暑さから疲れが溜まって体調を崩しがちです。そこで今月は、納豆、オクラ、山芋などのネバネバ食材に秘められた健康効果に迫ります。より粘らせて栄養価をアップする食べ方や、究極の「ネバネバオールスター丼」もご紹介!残暑の季節はネバネバ食材をたっぷり食べて、暑さバテ対策をしましょう!

粘り命!驚異のネバネバ健康パワー!

長寿世界一を誇る日本人の食生活には、納豆や昆布、山芋などのネバネバ食材が欠かせません。ネバネバに秘められた健康パワーの秘密とは?

ネバネバの正体はムチン!

納豆、オクラ、山芋、なめこ、レンコン、モロヘイヤ、海藻……ネバネバ食材の粘り気の正体は、多糖類(水溶性食物繊維)とタンパク質が結合した「ムチン」という成分です。高分子が絡み合うことで粘りが出ますが、熱に弱く、加熱すると粘り気が落ちます。ムチンはウナギや貝類にも含まれており、ネバネバ度が高い食材ほどムチンも多いといえます。

ネバネバはなぜ体にいいの?

ムチンはタンパク質の分解を助ける効果があるので、消化促進に役立ちます。また、ヒトの気管や胃腸などの粘膜を覆う粘液の主成分もムチンでできているので、ムチンの多いネバネバ食材には胃粘膜や呼吸器の粘膜保護作用もあり、胃炎や風邪などの予防効果も期待できます。
ムチンを構成する水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌を増やすので、腸内環境を改善してくれます。また、粘性によって食物の移動をゆるやかにすることで、血糖値の上昇を抑えたり、血中コレステロール値を下げる働きもあるといわれます。ネバネバ食材は生活習慣病や老化予防に必須ですね!

粘るのはどっち? ネバネバ食材のねっとり対決3本勝負!

オクラ、山芋、納豆の3大ネバネバ食材をより粘らせて美味しく食べる方法にチャレンジ!
種類や調理の仕方で、粘り方がびっくりするほど変わる?!

1. オクラ対決! 茹でてから切るか、切ってから茹でるか?

オクラは茹でてから切るのと、切ってから茹でるのでは、どちらが粘るでしょう?早速実験スタート!

オクラ

1. まずは丸ごとオクラと、スライスしたオクラを同じ鍋で2分間茹でます。

オクラ

2. 右のざるに入っているのが、切ってから茹でたオクラ。左が丸ごと茹でた後に切ったオクラ。切ってから茹でたオクラのほうは、粘り成分が流れ出てしまうかと思いきや、糸を引くようなネバネバ度が圧倒的に高いことが判明!

ちなみに、ムチンは熱に弱いけれど、オクラは熱で変性するタンパク質が少ないので、加熱しても粘り気が落ちません。また、さっと2分ほど茹でればOKなので、ビタミンCもさほど損なわれません。

2. 山芋対決! 大和芋(やまといも)VS自然薯(じねんじょ)

山芋は、自然薯や大和芋、長芋などの総称です。自然薯は山芋の中でも粘りが最強といわれますが、本当でしょうか?大和芋と粘り対決をしてみました!

山芋

1. 左が大和芋、右が自然薯。自然薯は日本の在来種で、大和芋は南方原産です。
いずれも「やまかけ」や「麦とろ」に欠かせない強力な粘りが特徴といわれます。

山芋

2. まずは大和芋の皮を軽く剥き、すり鉢でおろすと、お餅のように粘る粘る!
おろし金よりも時間がかかりますが、すり鉢のほうがきめ細かな仕上がりになります。

山芋

3. 箸でつまむと、トロ〜ンと気持ちよく伸びる!

山芋

4. 次に、自然薯は皮を剥かずにひげだけを取り、同じくすり鉢でおろします。
見た目も粘り方も、かなりワイルド!

山芋

5. 箸でつまむと、デロ〜〜ンと全部くっついてきました!!!!

山芋

6. まだまだこれでもかと伸びる伸びる!!!
自然薯はやっぱりネバネバ度が最強ですね!

ボルト選手も大好物の「ヤムイモ」とは?

自然薯や大和芋と同じヤマノイモ科の「ヤムイモ」は、オリンピック陸上短距離の金メダリスト、ジャマイカのウサイン・ボルト選手の大好物としても有名です。昔から「山芋は滋養強壮にいい」といわれますが、ヤムイモには脂肪代謝をアップして、運動機能を高める効果があるという研究結果もあるようです。また、過酷な環境でも栽培できることから、21世紀の食料資源としても注目されています。

3. 納豆対決! 大粒納豆VSひきわり納豆

ムチンがケタ違いに多く含まれているといわれる納豆。大粒納豆とひきわり納豆では、どちらが粘るでしょう? かの美食家の北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん)は、納豆を400回混ぜたという逸話もあるので、400回混ぜて比べてみました!

納豆

1. 左が大粒納豆、右がひきわり納豆。常温のほうが粘るので、10分前に冷蔵庫から出しておきます。

納豆

2. 納豆400回混ぜスタート!ひきわりも大粒も、みるみる粘りが強くなってきます。

納豆

3. まず100回混ぜた所で、粘りチェック。どちらも確実にネバネバ度がアップ!

納豆

4. 200回混ぜた所で、休憩。腕の疲れに比例して、どちらもネバネバ度がさらに強力に!

納豆

5. 割りばしが折れそうになりながらも、400回混ぜ終え、魯山人の境地に…。

納豆

6. ネバネバ対決の結果は、ひきわり納豆に軍配!ひきわり納豆のほうが、大粒納豆よりも豆の断面積が増えるせいか、粘り方が強く、箸にねっとりくっついてなかなか落ちません。

納豆

納豆は混ぜれば混ぜるほど、グルタミン酸が増えて旨みが増し、血栓予防効果もある酵素ナットウキナーゼが活性化します。ちょっと腕が痛くなりますが…ぜひよく混ぜてからお召し上がりください!

【ちょっとお試し編】
納豆でトルコアイス「ドンドゥルマ」ができる?!

納豆を混ぜ、取り出した後のネバネバの器にバニラアイスを入れると、トルコ伝統のネバネバした氷菓「ドンドゥルマ」によく似た“スイーツ”ができるというウワサがあるのをご存知ですか?元気通信編集部でも、納豆を400回混ぜた器に、早速バニラアイスを投入して、ウニュウニュ混ぜてみると…。

納豆アイス

おおっ!納豆のネバネバと混ざり合ったアイスクリームに謎の粘りが!! 恐る恐る試食してみると…あんなに猛烈だった納豆臭さがなぜか消え、バニラ風味に不思議な深みが!! 美味しいと感じるかどうかは、個人差があると思いますが、勇気ある方はチャレンジを!

ネバネバオールスター丼が完成!

せっかくなので、茹でたオクラに、すりおろした自然薯&大和芋、400回混ぜた納豆をご飯に盛り、さらにメカブとなめこをトッピングした、ネバネバ度マックスの「ネバネバオールスター丼」をつくってみました!

ネバネバ丼

ネバネバ丼アップ

あらゆるネバネバが口中で絡みあって、大変おいしゅうございます。ヘルシーな究極のネバネバハーモニーをぜひお試しください!


まとめ

ネバネバ食材は粘れば粘るほど、栄養価も旨みもアップするので、できるだけたっぷり粘らせて、毎日の食生活に上手に取り入れたいですね!



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