養命酒ライフスタイルマガジン

健康の雑学

カビの雑学

えっ南極にもカビが生える? カビは三大疾患より怖い? アンパンマンの天敵カビキャラとは? 思わず誰かに話したくなるカビのウンチク雑学をご紹介!

【1】コンピュータウィルスより厄介なカビ

「蓼食う虫も好き好き」といいますが、カビほど何でも食べる生きものはいません。食品はいうに及ばず、家具や布団、衣服、革靴、化粧品からDVD、プラスチック、金属までカビの餌になります。さらに、カビはパソコンやハードディスクの内部にもちゃっかり侵入します。ひとたびカビが巣食ってしまえば、致命的な故障の原因になりかねないので、コンピュータウィルスより厄介な存在かもしれません。

【2】南極にも生えるカビ

神出鬼没のカビは、「そんなところにも?!」という場所にも大胆不敵に取りつきます。国宝の「高松塚古墳壁画」もカビで真っ黒になって文化庁が頭を抱えています。アメリカ軍のジェット戦闘機の電子回路や燃料タンクにもカビが生えて飛べなくなったことがあるそうです。
さらに驚くかな、カビは南極にも涼しい顔で出没しています。2007年に南極昭和基地の48次観測隊員が浴室にパンや餅を置いたところ、カビが生えたというのです。ちなみに昭和基地の平均気温は約−10℃。カビのクールさには背筋が凍りますね……。

南極カビ

【3】三大疾患やエイズより怖い?!カビ

ご存知の通り、日本人の三大死因は、がん、心筋梗塞、脳血管疾患です。
しかし、最終的に命を落とす直接原因は、免疫力の低下による感染症である場合が多く、カビの感染症例も少なくありません。白血病やエイズの患者がかかりやすいカリニ肺炎も、カビが原因です。エイズで亡くなったクイーンのフレディ・マーキュリーも、白血病で亡くなった女優の夏目雅子さんも、直接の死因はカリニ肺炎、つまりカビによる感染症でした。

【4】カビから生まれたカビキャラ!

その1「宇宙カビ怪獣キンドラ」

1960年代に特撮ドラマ『マグマ大使』に登場。宇宙カビから生まれたキンドラは、口から全てを溶かすカビを吐き、傷ついても即再生しますが、最終的にはマグマ大使の熱線攻撃で死滅しました。

その2「カビーラ」

藤子不二雄Ⓐ原作『怪物くん』のテレビアニメ版に登場。最初はケーキと一緒に怪物くんのお腹に潜入し、吐き出されても台所の湿気で巨大化して大暴れしますが、ドライヤーに化けた怪物くんが熱風を吹きつけて勝利します。

その3「かびるんるん」

おなじみの『アンパンマン』に登場するカビキャラ。宿敵「ばいきんまん」の手下で、見た目は愛嬌がありますが、大勢でわーっとたかって何でもカビさせてしまいます。アンパンマンはなにしろパンなので、カビはまさに天敵。必殺攻撃アンパンチや、カレーパンマンのカレー攻撃の援護でなんとかやっつけていますが、アンパンマン公式サイトでも「かびるんるんはどんどん増えているようなので、数え切れない」と紹介されています。今後、手に負えないほど増殖したかびるんるんにアンパンマンが負けないことを願いたいですね!