研究員のウンチク
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- 【2006年3月号】御神渡り(おみわたり)
御神渡り(おみわたり)
長野県の中央に位置する諏訪湖には数々の伝説がありますが、その1つに「御神渡り」があります。「御神渡り」は−10℃前後の凍みる日が続くと湖面が全面結氷し、轟音とともに氷が裂けて迫り上がり、氷の山脈ができる現象です。
私の訪れた1月21日は既に氷が解けている場所もありましたが、かろうじて写真のように「御神渡り」を見ることができました。それまで曇っていた対岸に、夕日に照らされた富士山が次第に姿を現し始め、冷え切っていた空気をほんのりと染め、なんとも言えない印象的な光景でした。
伝説では、「御神渡り」は諏訪大社上社(上諏訪)のある南から下社(下諏訪)のある北へ向ってできることから、上社の男神が下社の女神のもとへ通った道とされています。改めてこの神秘的な光景を前に、伝説を信じざるを得ない不思議さを感じました。
伊藤 円(養命酒中央研究所・総務担当)
冬が苦手な私。昔ながらの体を温める野菜や喉に良い柑橘類を摂るように心がけています。春よ早く来い!