健康レシピ
里芋といかの煮っころがし
秋に大切な潤いを
乾燥しがちな秋は、できるだけ身体を潤すお惣菜を積極的にいただきたいものです。いかは薬膳では血を補うとともに、「津液」と呼ばれる体内の潤い成分を生み出してくれるので、体力をつけ、身体の隅々の細胞を潤し、目のかすみや髪のぱさつきの解消、貧血予防や女性の月経トラブルなどにも効果があるとされています。また、里芋は滋養強壮作用があり、胃腸の働きを整えるほか、咳や痰の改善などにも効果的です。肌寒くなった晩秋には、身体を温め気血の巡りをよくするねぎの小口切りをトッピングすることで、風邪予防にも役立ちます。
材料(2人分)
里芋(中) | 5個 |
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するめいか | 1杯 |
昆布かつおだし | 2カップ |
しょうが | 1片 |
小ねぎ | 適宜 |
調味料A | |
しょうゆ | 大さじ2 |
きび砂糖 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ2 |
酒 | 大さじ1 |
作り方
1. 里芋は皮をむき、塩をひとつかみ(分量外)と一緒にもんで水洗いし、ゆでこぼす。(里芋のサイズが大きいときは食べやすい大きさに切る)
2. するめいかはわたと軟骨を抜いて、胴とえんぺら(耳)を1センチ幅の輪切りにする。足は吸盤を取り除き、2本ずつに切る。
3. 鍋にいかとしょうがの千切り、昆布かつおだし(1/2カップ)とAを入れて強火にかける。いかは色が変わったらいったん取り出しておく。
4. 鍋に里芋と残りの昆布かつおだし(1と1/2カップ)を入れて強火にかけ、煮立ったら弱火にして里芋がやわらかくなるまでアクを取りながら15~20分ほど煮る。
5. いかを鍋に戻し、里芋に煮汁をかけながら汁気がほぼなくなるまで煮詰める。
6. 器に盛り、お好みで小口切りにした小ねぎを飾る。
鳥海 明子(とりのうみあきこ)先生
国際薬膳師・調理師。日々の暮らしのなかで実践できる養生の場として「鳥の巣」を主宰。身近な食材を使ったカジュアルな薬膳を雑誌やウェブなどで提案している。著書『ひとりごはんの薬膳レシピ』(誠文堂新光社)に続き、2013年3月末にマイナビより『心とからだを元気にする養生の知恵 女性力を高める薬膳ごはん』鳥海明子著・邱紅梅(中医学監修)を上梓。