健康レシピ
からだひんやりフルーツで冷たい薬膳デザート バナナ白玉の豆乳汁粉
食べるもので体の中から涼しくする
節電が話題になっている今年の夏。クールビズや緑のカーテンだけでなく、食べるもので体の中から涼しくするのもひとつの方法です。今月の特集でもご覧いただいたように、薬膳、ひいては東洋医学の世界では、体を温める「温」「熱」と体を冷やす「涼」「寒」、どちらでもない「平」に食材を分けています。この「涼」「寒」に属する食材を取り入れれば、体の熱をとることができるといわれています。夏に旬を迎える食材や南国の食材は、概ね体を冷やすと覚えておけばいいでしょう。南国育ちのバナナはその代表。手軽にできる冷たいデザートで、夏のティータイムを楽しんでください。
材料(3〜4人分)
バナナ | 1本 |
---|---|
白玉粉 | 80g |
水 | 少々(30~50㏄) |
豆乳 ココナツミルクでも可 |
100㏄ |
牛乳 | 100㏄ |
三温糖 | 大さじ2 |
ミント(あれば) | 適宜 |
作り方
1. 牛乳に三温糖を加え、レンジで20秒ほど加熱し三温糖を溶かす。
2. 豆乳を加えてよくまぜ、冷蔵庫で冷やしておく。
3.
バナナはフードプロセッサーでペースト状にする。
※フードプロセッサーがない場合は、大きめのフォークなどでつぶす。
4. 3に白玉粉を入れ、混ぜる。
5. 4に水を少しずつ加えながら、よく練り、耳たぶの堅さぐらいにする。
6. ひと口大に平たく丸め、まん中を軽くへこませておく。
7. 沸騰した湯に6を順次入れ、浮き上がってきたらさらに1分ほどゆでる。
8. ゆで上がったものを氷水に取り冷やし、水気を切る。
9. 器に8の白玉を盛り、冷えた2のミルクを注ぎ、ミントを飾る。
食材のお話: バナナ
栄養豊富なミラクルフルーツ
バナナは「寒」に属する食材。体を冷やすだけではなく、エネルギー効率が高くビタミンやミネラルもたっぷりなバナナ。ブドウ糖・果糖・ショ糖・でんぷんなど糖質の種類が多様なので、食欲がなくなりがちなときのエネルギー不足をカバーします。余分な水分を出すカルシウムや疲労回復を助けるビタミンB群やビタミンCも豊富。朝食にも適しているので、この季節にぜひ常備してほしい果物です。表面に出てくる黒い斑点は「シュガースポット」と呼ばれ、甘味が増してきた証拠。このときが一番の食べ頃です。
料理のお話:あなた好みの食材でどうぞ!
南国風にも、和風にも、洋風にも
ひんやり、つるりんとした白玉がおいしい、夏にぴったりのお汁粉です。豆乳と牛乳を混ぜることで、マイルドな味に仕上げました。豆乳の代わりにココナツミルクを使うと、南国風のコクのある味わいになります。ココナツミルクは、缶入りタイプでも、水にとく粉末タイプでもどちらでもOKです。また、三温糖の代わりにゆであずきを入れると和風スイーツになりますし、ハチミツを入れて洋風に召し上がるのもよいでしょう。白玉はモチモチの食感に仕上げるために、よーく練り上げてください。