健康レシピ
夏野菜と香味野菜でほどよいクールダウン トマトおでん
体をクールダウンさせる夏野菜
夏に旬を迎える野菜は、概ね体を冷やす作用があります。冬はその逆で冬野菜は体を温めるといわれています。自然はうまくできていますね。ですから、暑い夏には体をクールダウンさせる夏野菜を積極的に食べましょう。夏野菜の代表といえば、トマト。そのほかきゅうりやピーマン、オクラ、しそやみょうがなど、これからおいしく、そして手に入りやすいものばかり。夏野菜で体の中から上手に冷やしましょう。
材料(2人分)
トマト | 2個 |
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オクラ | 2~3本 |
みょうが | 1~2個 |
大葉 | 2~3枚 |
しょうが | 1かけ |
だし汁 | 300cc |
みりん | 小さじ1 |
酒 | 大さじ1 |
しょうゆ | 大さじ2 |
作り方
1. トマトはヘタを取り、反対側に十字の切れ込みを入れる。
2. トマトの湯むきをする。沸騰した湯に1のトマトを入れると皮が自然にむけてくるので、引き上げて冷水にとり皮を全部むく。
3. だし汁に酒とみりんを加えて火にかける。
4. この間に薬味を準備。みょうが、大葉、しょうがは千切りにし、氷水につけてパリッとさせ、水気を切っておく。
5. 3のだしが沸騰したらしょうゆを加え2のトマトを静かに入れる。
6. 再び沸騰したらオクラを加え、30秒ぐらいでオクラだけ取り出し輪切りにする。
7. 時々だしをかけながら引き続き5分ぐらいトマトを煮込む。
8. 皿にトマトを盛り、だしを注ぎ、オクラ、香味野菜を添える。
食材のお話: トマト
夏野菜の代表選手は栄養面でも実力派
薬膳では、食材の性質を五つに分類する「五性」というものがあります。トマトの五性は「涼」。体の余分な熱を取る作用がある食べ物です。体液を作り体の乾きを癒すといわれているので、汗をかく夏にたくさん食べてほしい食材です。そのほか、すっぱい風味はクエン酸。梅干やかんきつ類にも含まれている酸で、胃液の分泌を促して食欲を増進させます。疲労回復にも効果があるといわれています。赤い色はリコピンといわれる色素で、老化を促進させる活性酸素を取り除きます。そのほかビタミンCやβカロテンなど、豊富な栄養素を含む実力派の野菜なのです。
料理のお話:夏のおでん
冷やして食べてもOK!洋風・中華風のアレンジも
老化防止によいといわれているトマトの色素「リコピン」は、熱を加えることでその働きがアップします。生で食べることが多い野菜ですが、火を加えるレシピも覚えておくと便利です。トマトをまるごとだしで軽く煮込むだけの簡単料理。生とは違うトマトのうまみが味わえます。キンと冷やしてもおいしいですが、その際は少ししょうゆを多めにするか、塩少々を足してください。今回はオクラや香味野菜をたっぷり使いましたが、ボリュームがほしいときには薄切りのお肉を入れても。また、黒こしょうとオリーブオイルをかけて洋風に、白髪ねぎとラー油で中華風にと、いろいろなアレンジができますので、オリジナルなトマトおでんを作ってみてください。
