健康レシピ
むくみを解消:「芙蓉鶏蛋青瓜(ふーよんがいだんちぇんぐわ)」
材料
タマゴ | 3個 |
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トマト | 2個 |
キュウリ | 2本 |
昆布茶 | 小さじ1 |
塩 | 少々 |
コショウ | 少々 |
油 | 大さじ2 |
ゴマ油 | 小さじ1 |
作り方
1. キュウリは洗って水気をふき取り、端を落として乱切りにする。
2. トマトは湯むきをして横半分に切って種を出し、ザク切りにする。キッチンペーパーの上に載せて、水気を切っておく。
3. 卵をボウルに割り入れ、昆布茶を入れて、白身を切るようによく混ぜほぐす。
4. フライパンに油大さじ1を熱し、3の溶いた卵を一気に流し入れる。割り箸で大きく混ぜながら半熟になるまで火を通し、いったん皿に取り出す。
5. フライパンに油大さじ1を熱し、1のキュウリを炒める。
6. キュウリの色が鮮やかに変わってきたら、トマトを加えて炒め、塩、コショウで味を調える。
7. 4の卵を戻して炒め合わせ、最後にゴマ油をかけて皿に盛り付ける。
梅雨になると、うっとうしい天気が続いて、なんとなく体が重だるく疲れ気味になります。日中ぼんやりして眠くなったり、気分も落ち込み気味になるのも、この時期の特徴です。
湿度が高いと体の表面から発散される水分量が少なくなるので、体内のあちこちで水の流れが滞って水はけが悪くなります。そのため手足がむくみがちになって体が重く感じたり、胃腸の動きが停滞してもたれる感じがつきまとうのです。
こういったトラブルの原因を、漢方では湿邪といいます。
脾胃は湿邪の影響を受けやすく、胃腸の働きが低下して循環機能が悪くなるので、水分の代謝促進を心がけましょう。
今月の食材:青瓜(ちぇんぐわ)「胡瓜(キュウリ)」
夏には夏の実りを食べるのが薬膳の基本です。
夏野菜の代表的な食材であるキュウリは、体に溜まった熱をとり、水分代謝を整えます。つまり、暑さに弱った私たちの体をいやしてくれるのです。
中国では、肺、胃腸、膀胱の機能を助け、食べることで熱を下げ、口の渇きをうるおすと考えます。水分代謝をよくして体内の余分な水を排泄する利尿作用、毒素を排泄する働きにもすぐれた食材です。
さらに、余分なナトリウムを体外に排出するカリウムが豊富に含まれ、ククルビタミンというがん細胞の増殖を抑える成分も含まれています。
キュウリとトマトとタマゴの炒め物
サラダで食べたり漬物にしたり、また味噌をつけて丸ごとかじったりと、日本でキュウリは生で食べるのが当たり前です。
ところが中国料理ではウナギと炒めたりスープの具にするなど、火を通して食べるのが一般的。これは、キュウリが体の熱をとる性質をもつことによるもので、生のまま食べると体を冷やしすぎてしまうと考えるのです。
トマトも同じく利尿作用がありながら体の熱をとる食べ物と信じられており、いずれも加熱して食べることで、むくみを改善する効果はそのままに、体を冷やす性質を消すことができます。タマゴの黄色とトマトの赤に、緑色のキュウリが映えて彩りも鮮やか。
見た目にも、食欲を増進させます。たんぱく質とビタミン、ミネラルをあっさりとたくさん食べられる簡単でヘルシーな一品です。
