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  • 【2020年2月号】 みそ汁パワーで冷え知らず!1日1杯「みそ活」のすすめ

みそ汁パワーで冷え知らず!1日1杯「みそ活」のすすめ

小寒から立春までの寒の内(かんのうち)は1年の中で特に寒い時期です。そんな時は、ポカポカのみそ汁であたたまりませんか? 今月は自律神経の名医・小林弘幸先生に、健康に役立つと話題の「長生きみそ汁」について教えていただきます。さらに、小林先生考案の「長生きみそ玉」を使って、「健康レシピ」でおなじみの料理家・明子先生監修の元、1杯であたたまってメインディッシュにもなる、冷え知らずなみそ汁をご紹介します!

小林 弘幸(こばやし ひろゆき)先生
お話を伺った先生
順天堂大学医学部教授
日本体育協会公認スポーツドクター
小林 弘幸(こばやし ひろゆき)先生

1960年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科博士課程修了。アイルランド国立病院外科留学を経て、順天堂大学医学部教授に就任。順天堂大学医院に日本初の便秘外来を開設。自律神経研究の第一人者。『医者が考案した「長生きみそ汁」』『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく 副交感神経アップで体の不調、ストレスが消える!』『医者が考案した「ラクやせみそ汁」』など著書多数。

  • 著書

みそ汁1杯で身も心もあたたまる秘密とは?

「みそ汁を一口飲んだ瞬間、気持ちがほっと和む」「寒い日にみそ汁を飲むと、冷えた体がじんわりあたたまる」――日本人なら誰でもそんな経験がありますよね? みそ汁の健康効果に詳しい小林弘幸先生によると、これには「自律神経」の働きが大きく関係しているそうです。自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分かれます。ストレスが多い現代人は交感神経が優位になりやすく、自律神経のバランスが崩れがちです。あたたかいみそ汁を飲むとほっとリラックスして、副交感神経が優位になります。それによって血行が促進され、冷えた体がポカポカあたたまるのです。

名医が考案!
1日1杯の「長生きみそ汁」習慣

長年にわたり自律神経や腸の研究をされている小林弘幸先生が、科学的に実証されているみその健康効果に着目し、通常のみそ汁をパワーアップさせた「長生きみそ汁」を考案! さまざまな不調を改善するのに役立つ「長生きみそ汁」を1日1杯飲むだけで、自律神経のバランスや腸内環境が整い、冷えはもちろん、心身の疲労回復や免疫力アップ効果も期待できます。

なぜ「長生きみそ汁」は冷えや病気予防に役立つの?

「長生きみそ汁」の材料は、「赤みそ+白みそ+おろし玉ネギ+リンゴ酢」の4つだけ。これらの中には、冷えをはじめとする、さまざまな不調の予防と改善に役立つ成分がぎゅっと凝縮されています。どの素材にも老化のスピードを緩やかにする抗酸化成分が含まれているので、文字通り「長生き」に役立つといえます。

「長生きみそ汁」の材料

「長生きみそ汁」材料

1. 赤みそ
体がサビるのを防ぐ抗酸化物質「メラノイジン」が豊富。
2. 白みそ
ストレスを緩和する天然アミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」が豊富。
3. おろし玉ネギ
解毒や血液サラサラ効果のある抗酸化物質「アリシン」「ケルセチン」が豊富。
4. リンゴ酢
塩分を排出する効果のあるミネラル「カリウム」や、抗酸化物質「リンゴポリフェノール」が豊富。

自律神経も腸も整う!

ストレスは自律神経のバランスを崩す敵ですが、白みそに多いGABAはストレスの緩和に役立つ成分です。
また、みそに多い「乳酸菌」は腸のバランスを整える善玉菌。リンゴ酢に含まれる「グルコン酸」は腸内の善玉菌の好物です。善玉菌が増えれば腸の動きも血行もよくなり、活性酸素も抑えられるので、ストレスに強い体になって自律神経のバランスが整います。

幸せホルモンもアップ!

みそに含まれる必須アミノ酸やビタミン群は、“幸せホルモン”といわれる「セロトニン」の分泌を促すので、不眠やメンタルの不調を防ぐのにも役立ちます。
みそに含まれるビタミンB12や、リンゴ酢に含まれるクエン酸には疲労回復効果も期待できます。
リンゴ酢には余分な塩分を排出するカリウムが豊富なので、塩分過多になる心配もありません。

簡単!長生きみそ汁(10杯分)の素になる「長生きみそ玉」の作り方

すりおろした「おろし玉ネギ150g」に「赤みそ80 g」と「白みそ80g」と「リンゴ酢大さじ1杯」
↓
すりおろした「おろし玉ネギ150g」に「赤みそ80 g」と「白みそ80g」と「リンゴ酢大さじ1杯」を混ぜる
↓
作り置きして凍らせておけば、保存も可能
  • すりおろした「おろし玉ネギ150g」に「赤みそ80 g」と「白みそ80g」と「リンゴ酢大さじ1杯」を混ぜるだけ。玉ネギの水分にみそがなじんで簡単に混ざり合います。水分が多めの玉ネギを使うと、みそ玉もやわらかめになります。
  • 作り置きして凍らせておけば、保存も可能です(保存期間は約2週間)。
  • みそ汁1杯に必要な「長生きみそ玉」は、10個分の製氷器なら1個(約30g)、15個分の製氷器なら1.5個(1個約20g)が目安(※家庭の製氷器によって異なるので、1個分の重量を事前にご確認ください)。
  • 「長生きみそ汁」は、みそ玉にうまみが含まれているので、だしをとる必要もありません。お湯に溶かすだけで、さまざまな具材に合わせられます。

長生きみそ玉を使った
「元気通信特製!ポカポカ長生きみそ汁」
にトライ!

元気通信編集部スタッフが、「長生きみそ玉」を使って、健康レシピでおなじみの明子先生による、冷えにおすすめの「ぽかぽか長生きみそ汁」を2種作ってみました! 小林先生もおすすめの特製長生きみそ汁です。

「元気通信特製!ポカポカ長生きみそ汁」にトライ!

元気通信特製!ポカポカ長生きみそ汁1
まるで和風ホワイトシチュー!
カブと鶏肉の豆乳みそ汁

シンプルな材料で手早く和風シチューのような味わいが楽しめるみそ汁です。体をあたためるといわれる鶏肉×カブの組み合わせに、潤いを補うといわれる豆乳をプラス。ユズの香りは寒さで停滞しがちな心身のリフレッシュ効果を期待できます。

みそ汁アップ

材料(2人分)

長生きみそ玉 60g
熟成酒粕 20g
鶏モモ肉 100g
カブ(葉つき) 1個
ショウガ 一片
豆乳 200cc
ユズ皮 少々
200cc
粗びき黒こしょう 少々

作り方

1)カブは8等分のくし切りにし、葉はざく切り、ショウガは千切りにします。
作り方
2)鶏モモ肉を一口大に切り、ショウガを加えて、肉の色が変わるまで鍋で炒めます。
作り方
3)鍋にカブと水、熟成酒粕を入れてコトコト煮ます。
作り方
作り方
4)カブが柔らかくなったら、カブの葉と豆乳を入れて弱火であたため、カブの葉に火が通ったら火を止めてみそ玉を溶かすと、ふわっといい香り! みそ玉を入れてグツグツ煮ると風味がなくなるのでご注意を。
作り方
5)器に盛り付け、ユズ皮をのせ、お好みで粗びき黒こしょうをふれば完成!
作り方

みんなで試食!

みそ汁アップ
試食シーン
編集部スタッフからはこんな声が!
  • 「ユズやショウガの香りが食欲をそそるね」
  • 「まるでクリームシチューみたいにとろっとした口当たりであたたまる~」
  • 「あっさりしているけどコクがあって満足感が高い。夜食にもよさそう!」
  • 「カブがほっくりやわらかくて鶏肉との相性も抜群」

元気通信特製!ポカポカ長生きみそ汁2
みそ×酒粕×キムチのトリプル発酵パワー‼
サバ缶でお手軽!
具だくさんみそ汁

「みそ×酒粕×キムチ」の発酵食ざんまいで、コクのあるうま味たっぷりの具だくさんみそ汁です。サバは血圧を下げる効果のあるDHAとEPAを豊富に含んでおり、ニラは血の巡りをよくするのに役立つといわれています。食物繊維豊富なきのこは、腸内バランスを整えるのにおすすめです。

みそ汁アップ

材料(2人分)

長生きみそ玉 60g
熟成酒粕 20g
サバ水煮 1/2缶
ニラ 30g
白菜キムチ 50g
キノコ(エノキ、シメジなど) 50g
ゴマ油 小さじ1
350cc

*熟成酒粕がない場合は板粕で代用できますが、溶かしにくくなります。

作り方

1)ニラを4㎝長さに切ります。
作り方
2)鍋にゴマ油と白菜キムチ、キノコを入れて軽く炒めます。
作り方
3)水とサバ缶(汁ごと)を入れて加熱し、熟成酒粕を溶かします。
作り方
4)ニラを加えて一煮立ちしたら火を止め、みそ玉を加えて溶かせば完成!
作り方
作り方

みんなで試食!

みそ汁アップ
試食シーン
編集部スタッフからはこんな声が!
  • 「材料を入れるだけであっという間にできたけど、具だくさんで手が込んで見えるね」
  • 「発酵食品の複雑なうまみがからみあっておいしい!」
  • 「ピリっとした唐辛子の辛さと、みそや酒粕の甘みがよく合う」
  • 「これ一杯で、メインディッシュになる!」

小林弘幸先生は、毎朝必ず「長生きみそ汁」を1杯飲むことを習慣にされているそうです。みなさんも、季節や体調に合わせてお好みの具材を入れて、1日1杯の「長生きみそ汁」習慣を実践してみてください。

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