養命酒ライフスタイルマガジン

特集記事

  • HOME >
  • 特集記事 >
  • 【2020年1月号】 デジ冷え? デジ疲れ? ツボ押しで「デジタルストレス」の不調を緩和!

デジ冷え? デジ疲れ? ツボ押しで「デジタルストレス」の不調を緩和!

年末年始のお休みには、「ついついスマホをいじってしまう」という人も多いのではないでしょうか?スマホやパソコンなどのデジタル機器に向かう時間が長いと、姿勢が悪くなったり、運動不足になったりしがちです。そうしたデジタル機器による不調を、俗に「デジタルストレス」といいます。デジタルストレスには、目の疲れや肩こり、手足の冷え、不眠などの「デジ疲れ」や「デジ冷え」といったさまざまな症状がみられます。今月は、そんなデジタルストレスを解消するのに役立つツボを、鍼灸(しんきゅう)のスペシャリストに教えていただきます!

藤井 直樹(ふじい なおき)先生
お話を伺った先生
目白鍼灸院副院長 目白漢方薬店店長
藤井 直樹(ふじい なおき)先生

1973年東京生まれ、1998年北京中医薬大学中医系本科卒業。中国の医師免許である中医師取得。北京の中日友好病院、北京中医薬大附属東直門医院、北京宣武門病院などで臨床研修。2002年に東京衛生学園専門学校を卒業、国家資格の鍼灸師を取得。がん専門病院でがん患者の鍼灸治療に携わったあと、目白鍼灸院へ。『病気にならない全身の「ツボ」大地図帖』(三笠書房)などの著書(共著)がある。

「デジ冷え」「デジ疲れ」を和らげるツボ8選

今やスマホやパソコンなどのデジタル機器は、日常生活に欠かせないツールになっています。総務省の社会生活基本調査(平成28年度)によると、学業・仕事以外でのデジタル機器の使用時間が週に12時間以上の人は153万2,000人もいました。
デジタル機器を日常的に使うことで、肩こりや目の疲れ、不眠、冷えなどの原因になります。こうしたさまざまなデジタルストレスを和らげるツボを、先月に引き続き鍼灸師の藤井直樹先生に伺いました。

手足が冷たい下半身が冷える!
そんな「デジ冷え」改善のツボ

長時間のデジタル作業による血行不良&冷えに

長時間のパソコン作業による座り過ぎで血行が悪くなると、身体が冷えやすくなります。暖房の効いた家庭やオフィスでも冷えが気になる時は、次の3つのツボを押すと、じわ~っと血行がよくなってくるのを実感できるでしょう。

ツボ押しポイント

各ツボ10秒×3回を目安に、やや強めに押しましょう(「三陰交」と「湧泉」は両足とも押します)。

【ツボ1】 三陰交(さんいんこう)
【ツボ1】 三陰交(さんいんこう)
足の内側、くるぶしの頂点から指4本分上にあるツボ
【ツボ2】 湧泉(ゆうせん)
【ツボ2】 湧泉(ゆうせん)
足の指を曲げた時、土踏まずの前方で1番へこむ所にあるツボ
【ツボ3】 関元(かんげん)
【ツボ3】 関元(かんげん)
へそから指4本分下にあるツボ
スマホ猫背で
首がこって痛い!
肩こりから
頭痛になる

そんな「デジこり」改善のツボ

スマホ猫背による頭痛、首・肩こりに!

背中や首を丸めてスマホを見る「スマホ猫背」や、パソコンによる長時間のデスクワークによって、重い頭を支える首がこわばると、首こり、肩こりや緊張型頭痛などになりやすくなります。

ツボ押しポイント

首や肩がこってつらい時は、あお向けに寝て首の緊張がゆるんだ状態でツボ押しをしたほうが効果的です。両手の親指を使って、左右の「風池」を10秒×3回を目安に、やや強めに押しましょう。

【ツボ4】 風池(ふうち)
【ツボ4】 風池(ふうち)
首の後ろにある左右のスジで1番へこんでいる所にある左右のツボ
目の疲れがひどいクマができやすい
そんな「デジ疲れ」改善のツボ

デジタル機器の見過ぎによる目の疲れ、充血、クマに!

パソコン作業やスマホの見過ぎによって、目が疲れてこめかみが痛くなったり、目がかすんで視力が低下したり、目の充血やクマが目立ったりする――そんな時は、目の周りにある3つのツボを押すと、目からくる不調の緩和に役立ちます。

ツボ押しポイント

左右にある各ツボを10秒×3回を目安に、やや強めに押しましょう。

【ツボ5】 攅竹(さんちく)
【ツボ5】 攅竹(さんちく)
眉頭のすぐ下にある左右のツボ
【ツボ6】 睛明(せいめい)
【ツボ6】 睛明(せいめい)
目頭と鼻の付け根の間にある左右のツボ
【ツボ7】 太陽(たいよう)
【ツボ7】 太陽(たいよう)
目尻の外側にある、こめかみのややへこんだ所にある左右のツボ
寝床でスマホを
ダラダラ見てしまう
イライラして
眠れない!

そんな「デジ不眠」改善のツボ

寝床スマホによる不眠に!

夜遅くまでパソコン作業をしていたり、寝床でダラダラとスマホを見ていたりすると、就寝時間になってもイライラして眠れなくなるなど、質のよい睡眠がとりにくくなります。そんな時は、「百会」というツボを押すと頭がリラックスして眠りに落ちやすくなります。

ツボ押しポイント

布団に横になり、目を閉じたまま深呼吸をして、息を長く吐きながらツボをゆっくりと押し、息を吸いながらツボを押す力を弱める動作を繰り返しましょう。

【ツボ8】 百会(ひゃくえ)
【ツボ8】 百会(ひゃくえ)
左右の耳上から伸ばしたラインの中央にあるツボ

年末年始に「スマホを見過ぎたかも……」と思ったら、テレビを見ながらや布団の中にいながらで構わないので、ぜひデジタルストレスの緩和に役立つツボ押しをしてみてください。これらのツボは多めに押しても問題ないので、気づいた時に気軽にツボ押しをする習慣をつけると、症状悪化の予防に役立ちます。

みんなの投票 あなたはどれ?

選択肢を選んで投票ボタンをクリックしてください。
あなたの一票が反映されます。