養命酒ライフスタイルマガジン

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コーヒーのある暮らし

コーヒーで、ホッと一息リラックス。自宅で簡単にできる美味しい淹れ方や水出しコーヒーの作り方、ちょっと変わった「コーヒーに入れると美味しいモノ」をご紹介します!

夏場に最適!日持ちする水出しアイスコーヒー

暑い夏がやってきました!キンキンに冷えたアイスコーヒーに癒されている方も多いはず。そこでまずは、自宅で簡単にできる“水出し”アイスコーヒーの作り方をご紹介しましょう。

通常、コーヒーはお湯で抽出しますが、時間をかけて水で抽出することもできます。水出しコーヒーのための専用器具や、漉し網のついたポットもありますが、ごくふつうの麦茶用のポットとペーパードリップがあれば、簡単に作ることができるんです。


(1)ミネラルウォーター1リットルとコーヒーの粉100グラムを用意。


(2)ポットに入れて、冷蔵庫に一晩置いておきます。


(3)翌日、水出しされたコーヒーをペーパーフィルターで漉します。


(4)これで出来上がり!途中でペーパーフィルターを交換すると、よりスムーズに落ちます。

どうですか?いたってカンタンですよね。お湯で抽出したコーヒーを冷ましても、アイスコーヒーは出来ます。ただし一度温まったコーヒーは酸化が進みやすいので、これを冷ますと風味や香り、味も損なわれてしまうんです。

一方“水出し”にすると酸化が進みにくいので風味もしっかり保てるとともに、日持ちする点が大きなメリットです。冷蔵庫に入れておけば、5日間程度は美味しいアイスコーヒーを楽しむことができます。ぜひお試しください!

自宅で簡単!ペーパードリップで淹れる美味しいコーヒー

味に凝ろう、と思えばとことんまで凝れるのがコーヒー。じつに奥深い世界といえますが、馴染みのない方でも手軽に美味しいコーヒーを淹れられる手法といえば、挽いたコーヒー豆をペーパーフィルターでドリップ(抽出)する方法です。さっそくコツをご紹介しましょう。


(1)ドリッパーにペーパーフィルターをセットして、コーヒーの粉を入れます。1人分は約10グラムが目安です。


(2)ドリッパーを軽めに叩いて、コーヒーの粉をなるべく平らになるようにします。


(3)お湯の温度は90℃前後がベスト。沸騰した湯は、やかんからポットなどにお湯を入れ替えると5℃ほど温度が下がるので、調節しましょう。


(4)中心に少しだけお湯を注ぎます。お湯に濡れた部分が丸く広がって500円玉大の大きさになったら注ぐのをやめて30秒前後そのまま置いて蒸らします。


(5)蒸らし終えたら再びお湯を注ぎます。淹れる量の半分が落ちるまでは、ゆっくりと慎重に。「の」の字を描くようにして注いでください。フィルターに直接お湯がかからないようにしましょう。


(6)淹れる量の半分が落ちたら、少し手早く。ただしドリッパー内に湯を貯めすぎてプール状にしないことがポイント。コーヒーの粉の中心がくぼまないようにして湯を注ぎます。


(7)淹れる量が落ちきったら、たとえドリッパーの中にお湯が残っていたとしても、ドリッパーを外しましょう。最後の一滴まで・・・と考えていると、えぐみの出た味になってしまいます。


(8)出来上がり。柄の長いティースプーンやマドラーで軽くかきまぜると、上下の濃度が均一になるのでオススメです。

コーヒーの香りでリラックスしたひとときを

深い香りとほのかな苦味・・・朝食どきに、仕事の合間のひとときに、午後のお茶の時間や夕食後のリラックスタイムなどに、一杯のコーヒーを楽しんでいる方もいらっしゃることでしょう。

日本において、コーヒーはここ10年ほどで、外資コーヒーチェーンの台頭などをきっかけに、よりいっそうお手軽なものになりました。かつて「本格的」なコーヒーといえば、サイフォンなどの器具をズラリ揃えた喫茶店で飲むものでしたが、昨今では安価な家庭用の道具も多く出回り、手軽に飲めるコーヒーの種類もカフェオレ、エスプレッソ、カプチーノなど、より多様になったといえます。

ストレスの多い現代社会において、コーヒーがもたらすリラックス効果が注目されています。苦味や酸味が精神的なストレスを緩和させ、コーヒーの香りそのものにも沈静作用があるといった検証結果もみられるようになりました。

また、血流をよくする作用のため、朝に飲むと身体が目覚めやすくなるといったことも期待できます。ただし就寝前に飲むと逆に目が冴えてしまったり、一日に大量に飲みすぎてはダメ。また、砂糖やクリームを入れて飲む方は、糖分や脂肪の摂りすぎにもつながります。何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。上手にコーヒーと付き合って、くつろぎのひとときを手に入れましょう。

~コーヒーが苦手な方へ、ちょっとアレンジ~ コーヒーとハーブ、スパイス、お酒との出逢い

「ブラックコーヒーは苦手だけど、ミルクやお砂糖を入れると飲める」という方も多いはず。

コーヒー特有の苦味や酸味が抑えられて、また別の良さが出てきますよね。じつはお砂糖、ミルク以外にも、世界にはさまざまなアレンジ方法があるんです。

コーヒーが苦手な方もそうでない方も、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう。

ローズやミントなどのハーブですっきり爽やかに

コーヒーと意外な相性の良さを発揮するのが、ローズやミントなどのハーブ。コーヒーの粉に少量のドライローズやドライミントを混ぜ合わせて、そのままドリップ。コーヒー本来の味をそこなわず、爽やかな香り漂うドリンクとなります。生のミントの葉をコーヒーに浮かべて飲んでもよいでしょう。

ラム酒を垂らしてカリビアンな雰囲気を

キューバやジャマイカ、グァテマラなど、中米諸国にはコーヒーで名の知られた国がいくつもあります。カリブ海に浮かぶ島、ハイチもそのひとつ。ハイチ産のコーヒー豆を使った「ハイチコーヒー」は品質も高く、深い味わいがありつつも飲みやすいコーヒーとしてだんだんとその名を世界に知らしめつつあります。そんなハイチコーヒーのひとつの飲み方が、ラム酒を数滴垂らして飲むこと。甘いラムの香りがコーヒーの味わいとケンカすることなく、芳醇な味をもたらしてくれます。

「コーヒーにシナモン」はもはや世界基準!?

シナモンの粉末をコーヒーに振りかけたり、シナモンスティックでコーヒーをかき回して飲む手法は、近年日本でも普及しています。こちらも「香りづけ」の意味合いが強いといえますね。メキシコの「カフェ・デ・オジャ」というコーヒーはシナモンと黒砂糖を加える一品です。

バターを浮かべて、よりマイルドに

ヨーロッパではコーヒーのお茶うけとして、チーズなどの乳製品が喜ばれます。コーヒーと乳製品の相性は、日本人の私達にとってもことのほか悪くありません。バターひとかけらを直接コーヒーに浮かべるバターコーヒーもまたしかり。アフリカなどでも好まれているスタイルです。煎った豆にバターをコーティングしてから挽く方法もありますが、直接浮かべてもなかなかの味です。

カルダモンを入れて、エスニック風に

ショウガ科に属するスパイス、カルダモン。アラブ諸国ではコーヒーにカルダモンを1~2粒、手で割ってパラパラとコーヒーに入れて飲むことがよくあります。ほのかにスパイシーな香りが漂い、いつものコーヒーとは違うテイストを楽しめます。

甘くないと飲めない!そんな方にはベトナム風

最近よく「ベトナムコーヒー」の名を耳にするようになりました。カップにあらかじめコンデンスミルク(練乳)を入れておき、その上から深煎りコーヒーを注ぎます。お砂糖とミルクを加えたいつものコーヒーと異なる、濃厚でまったりとしたデザート感覚のコーヒーに仕上がります。

自宅でできる『抽出』『挽く』『焙煎』

コーヒーは、緑色をしたコーヒーの生豆を煎って『焙煎(ロースト)』し、焙煎した豆を『挽いて(ミル)』、粉になったコーヒーを淹れる、つまり『抽出(ドリップ)』することで出来上がります。

先ほど、手軽な方法としてペーパードリップでの抽出のコツを紹介しましたが、美味しいコーヒーを飲みたいけれど「どこから手をつけていいかわからない」という声もよく耳にします。そこで、順を追ってご紹介したいと思います。

まずは、どうやって豆を選べばよいか。コーヒー豆は産出国によって味が変わります。「ブラジル」「コロンビア」といった南米産の豆はマイルドなものが多く、アフリカ産は個性派揃いです。ただし数がありすぎるのと、豆の焙煎具合(ロースト時間が短い浅煎りか、長い深煎りか、中くらいの中煎りか)によって味も変わります。そこでまずオススメなのは、いろいろな豆を混ぜ合わせて挽いた「ブレンド」を買ってみること。その味が気に入れば、何と何と何が入っているのか、お店の人に聞いてみて、その中の単一種類を購入して飲んでみましょう。最初は豆そのものを買うよりも、お店で挽いてもらったほうがよいでしょう。挽いたコーヒーの粉は冷凍庫での保存が望ましいです。

豆の特製を覚えたら、「その豆に合う抽出道具」も聞いてみましょう。豆や焙煎度合、挽き度合(粗引きかどうか)によって、どんなドリッパーがよいか等を教えてくれると思います。

その後は、抽出の一歩手前の段階である「挽く」ことも自分でやってみる。手動や電動の「ミル」という道具で豆を挽きます。自分で挽くと、粗引きで挽いた場合はこんな味になるのか、といった加減がわかってきます。

そこまでたどり着いたら、最後は「焙煎」。焙煎もご自宅でできるんですよ。網状の手動焙煎機や陶器製の焙煎機が売られています。ガスコンロの上で炙り、緑色の豆がこんがりと、香ばしい匂いを発しながら「コーヒー色」に変わってゆく様を楽しんでください。