生薬百選
生薬百選11
霊芝(レイシ)
最近めっきり暖かくなり、日ごろから運動不足な私も、そろそろ体を動かそうかなと感じる季節になりました。
以前ゴルフ場でマンネンタケやシロキクラゲを見つけたことがありました。ちなみにこれらのキノコを発見できる場所は、コースの真中ではなく、OB近くの林の中なので、私のゴルフの腕前も大体想像できると思います。
ちなみにマンネンタケ(Ganoderma lucidum KARST.)は生薬としては霊芝GANODERMAと呼ばれ、抗腫瘍活性や血糖値低下作用、血圧降下作用などがあることが知られています。特に、霊芝に含まれている抗腫瘍活性を有するβ-D-グルカンが注目されています。
私は十数年前、マンネンタケの人工栽培について研究しており、傘が無く、柄の部分が鹿の角の様に長く伸びた子実体(鹿角霊芝?)を得ました。鹿角霊芝は、β-D-グルカンを豊富に含むことが知られており、現在では各地で鹿角霊芝の人工栽培が行われているようです。
マンネンタケの子実体(左)
鹿の角の様になった
マンネンタケの子実体(右)
皆さんもゴルフに行かれた折には、コースから少し外れた場所も探索されてみては如何でしょうか。アップダウンもあり、運動不足の解消にはもってこいだと思いますが…。
浜崎 健二郎 (養命酒中央研究所・主任研究員)
九州は鹿児島の出身で、『釣りバカ日誌』のハマチャンと同じ大の釣りキチ。 花の独身。