養命酒ライフスタイルマガジン

生薬百選

生薬百選7
メハジキ

この時期はもう枯れてしまっているのですが、今回は「メハジキ」の話をしたいと思います。

メハジキの地上部を7~9月の開花初期に刈り採って乾燥させたものが、生薬の益母草(やくもそう)です。生薬名からも想像できるように、婦人病に用いられ、欧米でもMother wort(母の草)と呼ばれて同様の目的で用いられています。

メハジキをインターネットで検索すると、多くのサイトで可憐な赤い花をつけた画像を目にすることができます。養命酒の原料になっているのも赤い花のメハジキです。 このメハジキ、実は白花も結構綺麗なんです。

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こちらで試験栽培していた時には、たった一株だけでしたが同じ株から赤と白の両方の花が咲いたものもありました。白花のメハジキは赤花に比べると目にする機会は少ないかもしれませんが、一度探してみてはいかがでしょうか?

林 克彦 (養命酒中央研究所・主任研究員)

兵庫県出身。生薬の成分などを研究しています。最近、子育ての大変さを思い知らされています。