養命酒ライフスタイルマガジン

生薬百選

生薬百選2
サフラン

サフランは、紀元前からヨーロッパで香味料や薬用として用いられており、日本へは江戸時代にヨーロッパから伝えられました。皆さんもご存知のように現在でも香味料、着色料として食品(サフランライスやブイヤベースなど)に用いられています。

生薬サフラン(CROCUS)は、明の李時珍が撰定した中国における最も代表的かつ包括的な薬草の百科辞書である『本草綱目』の草部に「番紅花」の名で収載されており、アヤメ科(Iridaceae)サフランCrocus sativus L.のめしべ(写真の赤いもの)を乾燥したものです。生薬1gは約120個の花のめしべに相当し、非常に高価なものです。

写真は、弊社の中央研究所薬草園で撮影したものです。

サフラン

鎮静、鎮痛、通経薬として、冷え症、血色不良、生理痛、月経不順など婦人病の家庭薬原料として利用されます。

浜崎 健二郎(養命酒中央研究所・主任研究員)

九州は鹿児島の出身で、『釣りバカ日誌』のハマチャンと同じ大の釣りキチ。花の独身。