私たちの体は、体の働きを調整する「自律神経系」、
ホルモン分泌をつかさどる「内分泌系」、
外部の異物から体を守る「免疫系」、
生体内の物質とエネルギーをつかさどる「代謝系」
の四大システムにより健康を維持しています。
そのうち自律神経系は、私たちが意識しなくても、
呼吸や心臓の働き、体温調節などあらゆる生命活動の調整を
行ってくれるシステムです。
活動神経の「交感神経」と、リラックス神経の「副交感神経」があり、
この2つがシーソーのようにバランスをとりながら
体内を調整しています。
自律神経は外部要因を感知する脳の視床下部によって
コントロールされています。
疲労や睡眠不足、ストレスなどで自律神経系が乱れると、
体温調節機能が正常に働かず、
手足の血流量が必要以上に抑制されます。
これが「冷え症」です。
血液には体の細胞に必要な栄養素や酸素、老廃物などを運搬したり、
産生された体熱(エネルギー)を全身に運んだり、
体を温めたりする役割があります。
私たちの健康を支える血液が全身をスムーズに
循環するためにも、自律神経の働きを整えることが大切です。
自律神経系は内分泌系と視床下部で連結しているため、
ホルモンの影響を受けやすくなっています。
生理前や更年期などホルモン分泌が不安定な時期は、
自律神経の乱れから冷えやすくなります。