養命酒 駒ヶ根工場

マムシグサ、チェーーンジ!?

2020.06.02 森林担当 やっしん

この時期、森の中でよく見かける、

ちょっと気持ち悪いこの植物は、マムシグサの仲間です。

サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、

全草に毒があって汁に触れるとかぶれことがありますので、

注意してください。

茎のまだら模様がマムシに似ているとか、

その姿がヘビの鎌首のようだから、

ということで名づけられました。

20200522_01-マムシグサ.JPG

マムシグサは雄(おす)と雌(めす)が別の株で、

このヘビの鎌首のような仏炎苞(ぶつえんほう)の中に

小さな花がたくさん付いています。

ところで、このマムシグサは、

一生の間に雄から雌へ性転換!?するらしいのです。

まさに、チェーーンジ!!

おおよそ雌(めす)の株の方が、茎が太くて体格が良いのですが、

外から見分けるコツがありますよ!

雄(おす)の株では、仏炎苞の合わせ目にすき間がありますが、

20200522_02-マムシグサ・雄・虫出口.JPG

雌(めす)の株では、合わせ目がしっかりと閉じています。

20200522_03-マムシグサ・雌・虫出口無し.JPG

これは、蜜を吸うために上から入った虫が、

雄の株では、おしべの花粉を体に付けて、

外に出られるように出口がありますが、

雌の株では、花粉を運んで来た虫を逃さず、

しっかり受粉するためといわれています。

うっかり雌の花に入ってしまった虫は二度と出られない!?

という、ちょっとコワイ話しでした。

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