疲れをためないライフスタイルを

疲れはため込めばため込むほど、回復に時間がかかります。日常生活の中で、疲れを上手に解消するヒントをご紹介します。

疲れはこまめにリセットしましょう

疲れがたまると、その人のもともと弱いところから調子を崩し、他の病気も起こしやすくなります。そんな悪循環に陥る前に、疲れはためずに、こまめに解消していくのがベスト。それにはまず、規則正しい生活を送ることです。ほんのちょっとした心がけですが、「ちりも積もれば……」で、積み重ねは馬鹿にできません。日常の中でしっかり習慣づけていきましょう。

バランスのとれた食事1日3食、バランスよく。朝食をとると、胃や腸が働くので、お通じもよくなる。

適度な運動ウォーキングやストレッチなど、自分に合った運動を。やり過ぎは逆に疲労を増すので注意。

十分な睡眠日中強い眠気に襲われたら、短時間仮眠をとろう。疲労が回復し、仕事の効率も上がる。

楽しめる趣味スポーツ、音楽、ガーデニングなど、心から楽しめる趣味を持つ。

午前中に太陽を浴びる体内時間をリセットして生活のリズムをつくる。睡眠障害にも効果あり。

ぬるめのお風呂リラックスや血行促進など、心身ともに疲れをとる効果がある。

くよくよしない疲れは、精神的なものも大きい。気持ちのもって行き方を変えよう。

コラム

体も心も「過ぎ」は病気のもと

東洋医学では感情と体はつながっていて、お互いに作用し合うと考えられています。喜びや悲しみ、怒り、恐れなど普段感じている感情も度を過ぎると心身のバランスを崩し、病気を招く原因になります。このように感情の乱れによって病気が起こることを「内因」といい、特定の感情と特定の臓器が関連をもっているとされます(右図参照)。たとえば、怒り過ぎると「肝(かん)」が悪くなり、逆に「肝」が悪いと怒りやすくなる、と考えます。心も体も「過ぎ」に注意して、バランスのよい生活を送ることが大切です。

※東洋医学の臓器は現代医学の臓器とそのまま符号するものではなく、「肝が悪い」が必ずしも現代医学の「肝臓」そのものの病気を指すわけではありません。

気・血・水