手足が冷えて寝付けない。この季節の夜はたいへん─冷えに悩むオトメ<冷え症さん>の毎日をのぞいてみましょう。
毎年毎年、多くの女性たちを悩ませる「冷え」。ただ体が冷たく感じるだけではなく、美容や健康にも影響を与えることがあるんです。今年こそはただガマンするのではなく、しっかり冷え対策をしちゃいましょう!この冬は、冷え知らずのぽかぽかライフを─
冷え症に関する監修
南雲久美子(目黒西口クリニック院長)
いつだってオシャレを楽しみたいのに、寒いとどうしても厚着になってしまう・・・
「衣」と冷え症チェックリスト
- やみくもに厚着をしていませんか?
- きつい下着を選んでいませんか?
- ヒールの高い靴をはいていませんか?
リストにチェックがひとつでも入った方は要注意!
「衣」の最大の冷え対策ポイントは血の流れなのです。お腹や首もと足元は冷えやすい場所です。その部位の血流を良くして温めると効果的です。
「衣」編 くわしくはコチラ
寒いからといって重ね着をしてると、どうしてもぶくぶく着ぶくれちゃう─
冷えに悩む方は、冬場の着こなしに悩むことも多いのではないでしょうか。冬に大事なポイントは、やみくもな厚着ではなく、ズバリ『血の流れ』をよくすることです。
何はなくとも、おなかと首をあたためて
まず、内臓の集中するお腹を冷やさないことは基本中の基本。腹巻きやカイロで、おなかを温めましょう。最近は、充電して繰り返し使える、エコな電子式カイロもあります。なかにはパソコンのUSB端子から充電できるカイロもあるようです。
次に、首を冷やさないことも大事。首は、血液を頭に送るための重要な通過地点です。冷え症の方は、マフラーやストールを積極的にコーディネートに取り入れましょう。
昨今は、シフォン素材の服やワンピースを着ている女性を多く見受けますが、これらの服は風を非常に通しやすく、体を冷やす原因になります。下にキャミソールを着るなどして、保温を心がけましょう。
足首と手首も忘れずに
また、足首をあたためるのもポイント。ふくらはぎは「第2の心臓」とさえ呼ばれるほど、 体に血液を送るのに大事な働きをします。そのふくらはぎの先にある足首を冷やすと足の血流が悪くなり、ふくらはぎから心臓への血液の還流が滞ってしまうのです。ぴったりしたレギンスやトレンカは、美脚効果だけでなく保温効果も期待できます。デザインも豊富ですし、スカートやホットパンツと組み合わせるなど、幅広いコーディネートにも対応しています。
そして手袋も忘れずに。手首には血管が集中しているのですが、血管が皮膚の近くにあるため冷えやすい部分でもあるのです。手袋で手首を寒さから守りましょう。このごろは、手袋をしたままでスマートフォンを操作できる、スマホ対応手袋もあります。
体のしくみを理解して効率よく冷えを予防して、冬のおしゃれを楽しみましょう。ぶくぶく着ぶくれは、もう卒業です!
カロリーや栄養には気をつけているけど、冷え症にも食事が関係してるってホント!?
「食」と冷え症チェックリスト
- 冬でも冷たい飲み物や食べ物をよく摂っていませんか?
- 食材には体を冷やすものと温めるものがあると理解している?
- レバーや海苔などに含まれる鉄分が不足してそう?
リストにチェックがひとつでも入った方は要注意!
「食」の最大の冷え対策ポイントは食性(食べ物の性質)があるということ。食べ物の性質を知っておく事で冷え症を予防しましょう。
「食」編 くわしくはコチラ
冷え症の方に、冷たい食べ物や飲み物はNG。体を冷やすのはもちろん、内臓への刺激となり 悪影響です。氷の入っているような飲み物はできるだけ避け、常温の水か白湯を飲むようにしましょう。また、温かい飲み物は体を芯から温めます。できれば毎食ごと、最低でも一日一回は温かい汁物をいただくことが健康への秘訣です。
体を温める食べ物を上手に選びましょう
覚えていただきたいのが、食べ物には体を温める食べ物と冷やす食べ物があるということ。食卓に出される時の温度に注意するだけではなく、その食材が体を温める食べ物か冷やす食べ物かについても理解しておきましょう。
体を温める食材
しょうが、小豆、黒豆、かつお、あなご、海老、かぼちゃ、にんじん、玉ねぎ、ねぎ、ピーマン、 オレンジ、くるみ、ごま、生姜、胡椒、酒、七味唐辛子、わさび、味噌、醤油
体を冷やす食材
小麦、あさり、はも、キュウリ、こんにゃく、トマト、なす、レタス、スイカ、メロン、キウイ、白砂糖、合成酢
食べ物を工夫して、ポカポカ体質に!
唐辛子は、冷えにおすすめの食材のひとつ。カプサイシン効果で血液の流れを良くし体を温めるからです。味噌汁に加えると、食べた30分後も体温の上昇が続きます(ただし、唐辛子をとりすぎると、汗がたくさん出てしまい、かえって体を冷やしてしまいますのでご注意!)。
また、レバーやほうれん草、海苔もおすすめ。体温低下を防ぐ働きのある鉄分が豊富に含まれていますので、積極的に食べましょう。お茶は鉄分の吸収を妨げる働きがありますので、食事の際は氷を入れない水や白湯を飲むとよいでしょう。 体を温める食材を上手に利用して、体をポカポカあたためて寝付きやすい体をめざしましょう。
暖かい服を着て、温かいものを食べても、冷え症の悩みはまだ続く・・・
「住」と冷え症チェックリスト
- 冬だから熱々のお風呂に入つていませんか?
- 暖房の設定温度をあげすぎていませんか?
- こたつやヒーターは常に“強”にしてませんか?
リストにチェックがひとつでも入った方は要注意!
「住」の最大の冷え対策ポイントは適温を保つこと。寒い冬だからといって熱すぎる温度では汗をかき、熱を失うと逆にエネルギーを奪われてしまいます。
「住」編 くわしくはコチラ
毎日のお風呂。面倒だからと、シャワーで済ませていませんか。まず、入浴でいちばん大切なこと 、湯船につかること。収縮した血管が広がり、血行も血流もよくなることで冷え症改善に非常に大きな効果を発揮します。シャワーだけでなく湯船につかることは、冷え症対策に必須であるといえるでしょう。
コツは、ぬるめのお湯でゆっくり
入浴の際にくれぐれも間違えてはいけないのがお風呂の温度。体を温めようと熱い温度のお風呂に入れば、長時間の入浴が不可能なため、体の芯から温まることができません。オススメは、40度程度の少しぬるめのお湯に、しっとりと汗ばむ程度に20分以上。こうすることで、体が芯から温まるだけでなく、健康効果やダイエット効果、美容効果も高まることでしょう。時間がないというときには、「足湯」という方法もあります。10分ぐらいで全身が温まり、入浴と同様の効果が得られます。
入浴前に家事で体を動かして血のめぐりをよくすることも冷え症の対策になります。ふき掃除、高いところのものの上げ下げ、こまごまとした動作を意識しながら行うことで血行をよくして冷えに対抗しましょう。
おうちでかんたん! 足裏マッサージ
かんたんな足裏マッサージで血流を改善することも、冷え症対策に有効です。足先の冷えにも効果的ですのでご紹介いたします。
【ステップ1】すみずみまで血行改善
生薬の薬効成分が血流に導かれ、速やかに効率的に全身を巡ります。
▼
【ステップ2】体を内から温める
体内に吸収された生薬の薬効成分が新陳代謝を活発にし、体を温めます。
▼
【ステップ3】体調を正常に整える
体のバランスを整え、健康の基本となる治療力を高めます。
効能/冷え症、肉体疲労、胃腸虚弱 、食欲不振、血色不良、虚弱体質、病中病後の滋養強壮に。
正しい飲み方講座
①1回に飲む薬用養命酒の分量は20mL。シナモン系のナチュラルな香りでほんのり甘く、初めての方でも飲みやすい味わいです。
②薬用養命酒は穏やかな作用の滋養強壮剤です。少しずつ続けて飲んでいくこと で、じっくりと効きめがあらわれるので、日3回20mLずつ、食前または就寝前に飲むようにしてください。
③薬用養命酒は医薬品です。お近くの薬局・薬店・ドラッグストアでお求めください。1,000mLと少し小さめの700mLがあります。