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  • 【2008年1月号】友人の果たすべき役割は、間違っているときにも味方すること。正しいときには誰だって味方になってくれる。

友人の果たすべき役割は、
間違っているときにも
味方すること。
正しいときには誰だって
味方になってくれる。

マーク・トウェイン 1835年~1910年

”いたずら気質”を持つアメリカ文化の大家

アメリカの国民的作家、マーク・トウェイン。彼が子供の頃の思い出や、若かりし頃の職業「蒸気船の水先案内人」での経験を交えて書き連ねた『ハックルベリー・フィンの冒険』や『トム・ソーヤーの冒険』は、誰しも子供の頃に一度は触れたことがあるのではないでしょうか。ハックやトムのモデルは、実際に彼が幼少の頃に遊んだ友人達だと言われています。いたずら気質溢れる友人と幼い頃を過ごした彼は、その後の人生でもひとつの枠に収まらない生き方を実践しました。児童文学作家だと思われがちですが、ユーモアを交えた辛辣な社会批判や風刺も作品には盛り込まれています。マークの次の世代の文豪、ヘミングウェイは『ハックルベリー・フィンの冒険』を高く評価。この作品の前にアメリカ文学なし、この作品の後に匹敵するものなし、と最大の賛辞を贈っています。

「手のひらを返さない」友情が大切!

『僕はハックルベリー・フィンが大好きだ。先生や大人たちは宿なしの風来坊だって言うけど、僕はこいつと一緒の時がいちばん楽しい』。これは劇中のトム・ソーヤーの言葉です。一方ハックも、トムのことを「勇気があるヤツ」と評し、二人は強い絆で結ばれながら、さまざまな冒険を繰り広げています。きっと“間違っているときにも味方できる”間柄だったのでしょう。今回の格言は、友人関係だけに当てはまるものではありません。

例えば仕事でミスをした。そのミスに対し取引先からクレームが来た。上司ともどもお詫びに出向いた。しかし上司がこびへつらって、取引先と一緒の視点で部下を非難しつづけた場合、上司と部下に信頼関係は成立しないと思います。間違っている時に味方すること、そして2人きりになったときに「間違っている」ことを直接言ってあげること。「事なかれ」主義ではなく、手のひらを返さず、深いところで繋がる友人関係が、人生を豊かにします。