名言集
辛いという字がある。
もう少しで、
幸せになれそうな字である。
星野 富弘 1946年~
不慮の事故。口筆で綴る言葉と画の力
詩と絵で人々の心を元気にする星野富弘さんは1970年、中学校の教師としてクラブ活動の指導中、頸髄損傷の事故に遭いました。手足の自由を失い、その後9年間にも及ぶ入院生活を余儀なくされますが、その期間中、病院のベッドの上で口に筆をくわえ、文章や絵に取り組む氏の姿がありました。花の持つ美しさと力を見出し、それらをモチーフにした詩歌と絵画は、日本をはじめ海外で多くの人の心を勇気づけています。無論、事故から間もない頃には悩みに悩んでいたそうですが、しばらくすると平静な心を取り戻し、後に「不自由と不幸は、むすびつきやすい性質をもっていますが、まったく、べつのものだったのです」と綴っています。