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  • 【2005年7月号】がんばってくたびれちゃいけません。くたびれないようにがんばらなきゃ。

がんばってくたびれちゃ
いけません。
くたびれないように
がんばらなきゃ。

永 六輔 1933年~

真の”マルチ”メディア人間は、いまだ現役

ラジオ、テレビ、雑誌など、戦後のマスメディアを支えてきた人間は"マルチ"です。媒体や職種の棲み分けが今ほどはっきりしていなかった時代に「ものづくり」をする人は、それこそ「マルチ=何でも屋」でした。永六輔さんもその一人です。中学生の頃からNHKラジオにコント台本を投稿し続け、早稲田大学在学中にはラジオやテレビの構成作家として活動をスタート。その後は司会者、歌手、作詞家、作家の肩書きが加わります。作詞家としては『こんにちは赤ちゃん』『上を向いて歩こう』など誰もが知る楽曲に携わり、著書の『大往生』はベストセラーとなりました。いまだ現役、いまだ衰え知らずの活躍ぶりです。

「くたびれ」ないために必要な「要領」と「工夫」

自らが司会を務めるラジオ番組『永六輔の誰かとどこかで』は、なんとすでに放送一万回を超え、現在も続いています。番組とタイトルにあるように、永さんは「誰かとどこかで」出会った時の話、相手が言っていたことばを面白く喋るのが上手な人。話し上手であるとともに、相手の言葉を引き出す「聞き上手」でもあることが、リスナーの心を惹きつけているのだと思います。そして、聞き上手な永さんが集めたことばの中のひとつが、今回の名言です。愚直に頑張って頑張って、その結果くたびれて何もする気が起きない・・・ということが、一番避けたいケースです。それよりも、くたびれないためにはどうすればよいか、ものごとの要領を考え、工夫を凝らし、肩の力を抜きながら生きていくことの大切さが、この言葉には秘められています。一度きりの人生、くたびれず、常に「今」を楽しんで過ごしていきたいですね。